2018年5月21日月曜日

タンク加工底面斜めストレッチ②


みなさまご機嫌麗しゅうコウバ長でございます。

5月中に溜まってしまった作業にケリをつけるべく

巻き巻きで作業中の今日この頃でして。

6月からはNEWプロジェクトをスタートさせていきたいと思いますが

先ずはタンク加工の続きから。


ガワのストレッチを終えまして、トンネルや底板の製作へ。

ツインカムの角パイプフレームに合わせて四角いトンネルを作っていきますが

トンネル高さは後ろ50mm、前側55mmとこちらも斜めになっていまして

現車無しですのでとにかく数字が全てです。


そして斜めったタンクと斜めったトンネルがピッタリになるように

タンク側も加工、整形していきまして。

この段階でタンク底のラインが最終決定されるという感じですね。


底板はコンマ5mmだけ大きめにカットしておきまして下半分が完成。

ガワの延長部分と、この底面は全て1.6mm鋼板で製作していますので、

強度的にもかなりしっかりしています。

ちなみに外板が1mmと薄々なのは別に悪いことではなく

細かいプレス成形の為には仕方ない事でして

シーム溶接で組み立てるので薄さはあまりネガではなく

むしろ軽量に作れますので量産品としては当然の仕様ではあります。

が、今回のように加工する場合に限っては溶接作業がちょっとしんどかったりしますので

ご自身でタンク加工などを行われる場合はこの辺にもご注意頂ければと思います。


底が決まりましたら今度は燃料コックの設置作業へ進みます。

支給されたバングとピンゲル のコックですが

ロッカーカバーを避けつつ、長いストレーナーがトンネルに干渉しない角度を

何度も仮組みして決定していきます。

送りでのタンク加工では、このコック位置が一番難しいかもしれません。


さらにタンク組み上げに向けて、タンクコーティングを全て剥離していきまして


側面に補強部材がスポット溶接されていたりと

非常に狭くややこしいですが、気泡が出来て要る箇所があったりしますので

しっかり剥離しておかねばトラブルの元になります。


して、トンネル前側に残った10mmの隙間をビチッと埋めつつ全周溶接していきまして


タンク固定用のタブも前後製作して容器として成立しました♪


溶接ビードなんかはお見せできるような綺麗なものではありませんが

アンダーカットを出さないように、尚且つ裏までしっかり溶け込むように施工しまして

ちなみにこの辺でアンダーカットを出してしまうとクラックの原因となりますので

ご自身でタンク加工などされる場合はご注意くださいませ。


机上では寸法的に大丈夫でも

実際にはイメージ通りいかない事も多々ありますが


今回は全てご指定頂いた寸法できちんと収まりまして

それもこれもご依頼主様の綿密な計測と適切な指示のお陰であります。


ロッカーカバーとの干渉もダミーのカバー(ただの木ですが)で確認しまして

コックレバーの可動範囲もきちんと確保できております。

リークチェックも一発クリアでして

ここから防錆、パテからペイントへと進めたいと思います。

ちなみに、画像で装着されているコックはリークチェック用でして


タンク製作時に使用しますコックはよく使われるものを

各サイズ用意してあったりして以外とマメっぽいところをアピールしておきます。

マメっぽいだけで実際まったく大雑把な私で申し訳ございませんが

きちっと作っておりますこちらのバイクも宜しくお願い致します。


と、きちんと宣伝もしておきつつ先へ進みたいと思います( ´∀`)


それではさらば!