みなさまごきげんよう。
タンク背面の塗装浮きを補修していますCBX1000。
前側にも塗装浮きがありまして、この際だから一緒に直してしまおうという事になりました。
塗装を剥ぐってみますればガソリン臭と共にピンホール出現。
これは錆によるものではなく製造時の溶接不良、ブローホールだと思われます。
ピンホールは半田埋めにて処理しておきます。
この後塗装されるので最小限、保護目的程度にサフを入れておいて
厳重に梱包してペインターさんの元へ送られましたが、
台風の関連もあって作業を急いだ為。。
後日パテ痩せしてしまったようでお手数をおかけしてしまいました。
さて気を取り直しましてハーネス類の交換作業に着手します。
サイドカバー内にバッテリーの充電用ケーブルやアクセサリーソケットが増設されていまして
これらも位置を変更していきます。
純正のハーネス、機能はしていますがやはり劣化していますね。
特にネック周りはハーネスが集中しますので
劣化してくるとハンドルを切る度にギシギシうるさいのも気になります。
順調に純正ハーネスを撤去していきますが、レギュレーターからのカプラーが溶損してまして。
以前にショートして発煙した経験ありとの事ですのでその時のものと思われます。
電圧計を見る限りレギュレーター自体に不具合は無いようですので
ひとまずカプラーを交換して様子を見る事にしました。
早速カプラーの種類を割り出しまして、他に必要となるカプラーと同時に発注。
昔はカプラー単体、それも一個単位での購入なんてのは難しかったですが、
便利な時代になりましたね。
ウインカーリレーは他車流用で良いものがついていますが、
接続がコレでは信頼性に欠けるのと、整備性もよろしくないと思いますので。
純正ハーネスからカプラーオンで接続できるようにしておきます。
足回り変更の関係で行き場を失ったヒューズボックスはオーナー様の手により
サーキットプロテクターに換装されていますね。
機能としては優れたものですがギボシ端子接続を
リレー同様純正ハーネスに適合するカプラーに変更しておきます。
こうしておけば結線間違いを防ぐことができますね。
そして待望のメインハーネス交換。
今回は日本製のリプロ品に交換しつつ
バッテリープラス、マイナス配線にフュージブルリンク、イグニッションハーネスに
スターターモーターケーブルまで交換していきます。
しかしながらスターターモーターケーブルはエアクリーナーボックスの下でして。
どうやってもスンナリ交換できそうもありませんでシートレール下をスッカラカンに。
中々手を入れる事の無い部位だけに綺麗に清掃しておきます。
取り外したパーツ類も外から綺麗にするのは困難なものばかりですので
各々綺麗に清掃しておきます。
ここはギッシリ部品が詰まっていますので、普段磨けないフレームも綺麗にしまして。
こういった作業は手間がかかるのですが、折角リフレッシュしているわけですから
綺麗にしておいて新たな汚れを蓄積していってもらいたいと思います。
清掃を終えたパーツを戻しつつ、綺麗にハーネスを這わせていきます。
ウインカーリレーも適所に収めておきまして。
純正ハーネスではコードに気筒番号のタブが付いていますが
ハーネス交換に伴い失われてしまうのでラベルを製作して分かり易くしておきます。
テールランプから分岐線を取ってサイドカバー内に設置してあったアクセサリー電源は
フロント側に遊んでいるイグニッションプラス配線から電源を取り出し
カウル内に隠して設置しましたので、使い勝手も良いと思います。
走行中にピロピロ出てきてしまっていた充電用ジャックは
取り回しを変更してリアフェンダーのフラップ部分に隠しまして。
使用時はペロッと出して使えるようになっています。
それにしてもハーネスが綺麗になるとシャキッとしますね♪
普段は全く見えないんですが、オーナーだけの愉しみと言いますか
よりバイクを好きになれる気がするんですよね。
単に交換するだけではなく、見た目も美しく整備もし易くしておくと
眺めて楽し、イジって嬉し。
勿論信頼性も格段にアップしますね。
仕上げにくすんでいたメインフレームも綺麗に磨いてあげてハーネス交換作業は完了。
手間暇かけてます感を猛烈にアピールしていますが
自分がオーナーだったらこうなってると、こうやってくれると嬉しいなと。
自分のバイクのつもりで手を入れさせて頂いています。
皆さんの1号機、つまりは愛機をお預かりする訳ですから
それに匹敵する愛情でお応えしなくてはと、常々そのように考えています。
CBX1000は外装が戻ってくるのを待ちつつ塗り物関係を仕上げまして、
最終テストを経てお渡しの予定です。
それではみなさまごきげんよう!
。
。
。