2017年9月7日木曜日

細々した仕上げ作業。


みなさまごきげんよう♪


さて外観上はほぼこれでOKとなりましたCBX。

残りの作業を進めて参ります。


オーナー様ご希望の神戸グリップのエンドを貫通仕様にしまして。

コレ地味ですがゴムが硬いうえにエンドは肉厚ですのでかなり大変な作業です。


CBX純正グリップのツバ部分と組み合わせて装着。

これはオーナー様のアイディアなんですが、この手法ですと

国産車などには短めの神戸グリップをスマートに取り付けられますね♪


迫力の6本出しマフラーですが、気になる音はというとですね。

N2仕様の4AGとでも言いましょうか、あまりにもバリバリですので対策していきます。

音っていうのは結構大事な要素でして

純正マフラーではいつまでも走り続けたい高揚感が素晴らしかったのですが、

それが失われてしまいました。


外から観察する限りではパンチングパイプにグラスウール巻きだったのですが

消音器としてはお尻の10cmのみ。


パイプ部分で隔壁式のような役割を持たせている訳ですが、ここでの打音が大きいんですね。

エンドの吸音式を残して手前部分で消音するように対策を施し

無事にあの気持ち良いフィーリングが戻ってきました。

CBXの6気筒エンジンってメカノイズも気持ち良さのひとつでして

エンジンの音を掻き消してしまうような排気音ダメなんですね。


次いでオイルクーラーのマウントですが、

削り出しで製作されたエンジンマウントに締め付けることで潰れてしまっておりまして。


薄板のプレス部材で折り返しがありますので中々厄介ですが。


左右共に板金修正していきます。

塗装を剥がして驚きましたがきちんとブラスト当てて下地を作ってからペイントしてありました。


こういうパーツがピシッとしていると気持ち良いですね♪

こんなパーツいちいち修理せずに新品買えば?という話なんですが、

このバイクに元々付いていたパーツを大切にしたいという気持ちもまた大事です。

このバイク、届いた時にウインカーのビスが一本無い事に気付きまして、

付けておこうかと思ったのですがオーナー様に伺ったところ、

このビスは米国の前オーナーが無くしたものだと。

ウインカーのネジが1本足りないのがこのCBX。

そういうコトなんです。


さらにタンクの塗装浮きの修正も承りまして。

プツプツと塗装が浮いてきておりコレは気になりますね。

しかしオリジナルペイントですし、上の方にはCBXのロゴもありますので。


最小限の補修でなるべくオリジナルペイントを残す方向でいきます。

それにしても黒ラインの下、シルバーとレッドの層が4層もあります。

黒を挟んでいませんから当然補修塗装ではなくファクトリーペイントなんですが

この色味になるまで4回も塗り直したのでしょうか?


塗装浮きの原因は小さな錆です。

4層にも重ねられれて塗膜がかなり分厚いので進行が遅いのでしょう。


しっかり防錆しておきますが、このライン上は同じような事がまた起こる可能性があります。


最小限のパテ入れで塗膜分の凹みを埋めていきます。

が、これがまたタンク頂部で尚且つ下りのラインですので意外と難しいんです。

ボカの範囲も狭いので慎重に作業を進めていきたいと思います♪



それではみなさまごきげんよう♪