みなさまごきげんよう♪
マフラーブラケットがメッキに旅立ちましたCBX1000。
その間にフロント周りを全バラにしていきます。
申し送りも当然受けていますが、試乗の結果フロントフォークに落ち着きが無く
コーナリング中に路面の荒れを踏むとバタバタッと暴れまして
登りはともかく下りですとちょっと気を使いますね。
加えて低速でのブレーキング時にコツコツ感がありますので、
こちらはステムベアリングでしょうと言う事で全体的にリフレッシュしていきます。
ところでエアクリーナーカバーの特殊な固定ボルトというかナットというか。
狭い部分で深い所へカバーを固定する為の配慮が細かいですね♪
足回りはCB1000SFですから部品も難なく手に入ります。
リフレッシュついでにホイールベアリングも交換しておきます。
CBX1000にしてもCB1000SFにしてもフロントへビーなバイクですから。
してベアリングを抜いて見ますれば裏側の汚い事。
ベアリング自体も傷んでいますが、アルミの切削粉と赤い樹脂のようなもの
そして黒いツブツブと色々なモノが検出されまして。
ディスタンスカラーも同様。
ホイール製造時のカスやネジロック剤のクズがホイール内に溜まっていたんでしょうか?
内部をエアブローしてから組み付けます。
フォークは各パッキンとスライダーブッシュ、ガイドブッシュの交換。
左右でフォークオイルの汚れに差がありますが、一度リセットですね。
オイルを注入してエア抜き、油面調整しまして。
マニュアル規定値通りに組み直していきます。
ここのネジは10.5㎜残しが規定値ですが約1.5㎜ズレていました。
そこまで神経質にならんでもイイような気がしますが、やるべき事はやっておきます♪
つまり上側レースの傷や座りの悪さはレースとベアリングのアンマッチによるものという事です。
お次はステムベアリング。
79年式用の上側ベアリングはメーカー廃番でしたので、PMCのリプレイス品を用意しました。
下側レース。
こちら上側ですが、打痕というか傷が2種類あるのが見てとれますね。
その答えは後程判明するのですが。
まず下側から打ち替えていきまして。
いざ上!
となった所でベアリング内径が小さくてステムシャフトに入りませんで。
オーナー様に確認したところ、ステムシャフトはCB1000SFのままとの事でした。
てっきりステムシャフト打ち替えと思い純正相当品を取り寄せてしまいまして。
ではCB1000SF純正をと部品番号当たりましたら、なんとボールベアリング。
つまりフロントエンドを移植したCB1000SFはテーパーローラー化されていたということです。
ボールベアリングは本来スムースでフィーリングの良い設定ですが、
重量のあるバイクに対する配慮で交換されたのかもしれませんね。
偶然にも下側ベアリングがCBX1000と同サイズで、上側も何と無くテーパー角が合ってしまい
奇跡的に2車が融合してしまったようで非常にロマンチックです。
つまり上側レースの傷や座りの悪さはレースとベアリングのアンマッチによるものという事です。
CBXのステムシャフト径が25㎜に対してSFは26㎜。
使われていたベアリングは当てになりませんし純正品は廃番という事で、
純正互換品の外径と高さをベースに内径だけが26㎜のベアリングを探す事になりまして。
ベアリングには番号が書いてありますが、この辺はメーカー別注品が多く、
ベアリングカタログにも記載が無い事が多いですね。
まぁ26㎜は結構バイクメーカー御用達サイズですので何とかなるでしょう♪
と、いう事で希望の寸法のベアリングを探して発注しておきましたので、
バイクはしばらくバラバラのまま、ベアリングがバッチリ合う事を祈りつつごきげんよう♪
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