みなさまごきげんよう♪
ステムベアリングが合いませんで適合するベアリングを探しておりましたCBX。
しっかり探し出してレース&ベアリング交換です。
当然ですがベアリングとレースはセット交換が基本です。
ベアリングはホンダ純正で合致するものがありました。
お陰様で車体を組み上げられるようになりましたので進めていきたいと思います。
トップブリッジを組み付けていると何やら違和感が。
ライザーの角度が左右で随分ズレていますね。
ラバーマウントなのでハンドルという一本棒をクランプすれば強制的に平行になるわけですが。
強制的に平行になっても捻れる力は抜けない訳で、
細かい事かもしれませんがニュートラルな状態に戻して組み立てます。
因みにこABMというメーカーのハンドル、恐ろしく肉厚で高剛性です。
CB1000SF純正のライトステーに残ったままのウインカーブラケット。
ある理由からスッパリ切除しておきます。
更に課題となっていたブレーキのリンクも手直ししていきます。
マッククレーンのステップをベースに何とか使えるようにしてありますが、
この配置ですとペダルとアームの円弧運動の方向が合っていませんね。
ブレーキアームを引きたいのにペダルはロッドを上に引き上げますから
その間の僅かな移動量でしかアームを引けません。
よってストロークは深くなりますし、フルブレーキですとエキパイに接触してしまいます。
ですのでロッドがきちんと効率よく直線運動するように直しておきます。
こういう箇所はブレーキタッチだけでなくコントロール性にも関わるので大切ですね。
リンクやロッドの位置関係や設定がおかしく
ディスクであれドラムであれ「ブレーキが効かない」という車両は案外と多いものです。
ブレーキと言いますればホースの取り回し修正もご依頼頂きました。
くたびれたメッシュホースは新たにブラックのホースを製作しました。
フロントホースを変えるとフルードも交換になりますから、
当然リアもフルード交換。
ですのでホースもフロント同様交換します。
こちらも目立たない黒いホースで。
スイングアームに余計なナット穴がありましたのでクランプを追加してみたりしています。
メッキから戻ってきたマフラーブラケットが綺麗ですね♪
そしてこのピョコンと付いているマスターシリンダーのリザーバータンク。
オーナー様のご希望によりハンドルと同じくABM製のスマートなものに交換しました。
ヘッドライトも純正同様の大きさのものに変更。
カウルの角度も変更しまして。
と、言いますのは6本出しという大きな質量のものが後ろに追加されましたので
フロントまわりがどこか寂しくなってきます。
何かを追加するというのも1つの手ですが、なるべく何も足さずにクリアしたいと思いまして。
ブラックのやや小径なヘッドライトを大きなものに交換
シールドの角度を立てて無意味にブラ下がっていたウインカーステーを撤去することで
ヘッドライトがより目立つようになりました。
最終的には引き算になった訳ですが、リザーバータンクやホースの変更も効いていますね。
微細な変化ですし気づかない人は何も気づかないかもしれませんが。。
やっぱり立ち姿って大事だと私は思っています。
そして見た目も大事ですが、フロント周りをリフレッシュした走りはどうか。
というのはフロントタイヤを見ればすぐにわかりますね。
ステム、ホイールベアリングとフォークOHという内容ですが、格段に乗り易くなりました。
作業前のタイヤの様子ですが、サイドの余り具合が違いますね。
同じようなペースで同じ道を流したわけですが、
サスが踏ん張るので加重や抜重がしっかり出来てセルフステアが効くようになりますから
以前はその逆ということです。
まぁタイヤは端まで使うのが偉いっていう訳ではありません。あくまで目安というか結果でして
公道ではタイヤをどこまで使っているかより、どう使っているかが重要ですね。
私はどちらかと言うと欲しいものを得たらさっさとバイクを起こすタイプですし
試乗では単にバンクアングルとかの確認のために転がしているだけです。
ただ、タイヤを使える領域がこれだけ増えるというのは見過ごせない事実かと思います。
速さではなく、操る楽しさとしての話です。
この辺はチョッパーでも同じ事ですね。
因みに私はお客様の大切なバイクで攻め込んだりする事はありませんのでご安心下さい。
第一そんな腕も度胸もありませんw
さてさてそんな訳で各メニューをこなしまして、より良いバイクになっていっているCBX。
一旦オーナー様に試乗して頂いたりしつつ、残りの作業を進めていきたいと思います♪
それではみなさまごきげんよう!
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