姫路駅の南西に手柄山という小高い丘に近い山がある。
この山は1950年代に観光施設として開発、整備されて手柄山中央公園となる。
野球場や陸上競技場も建設されて現在もスポーツ施設として活用されているが、
利用料金の安い魅力的な水族館などは盛況だが、遊園地などの中心施設は随分と廃れている。
丘陵ゆえに下界からは目立たないが、頂上には地面に剣を突き刺したような塔がある。
太平洋戦争全国戦災都市空爆死没者慰霊塔。
軍人軍属以外の50万9700余名の霊が此処に眠る。
大地に突き刺した剣は、武器を封じ込めるという意味がある。
姫路も例外ではない。
両側の柱には各地の死没者数が刻まれている。
時代とのズレ。
地域のズレ。
規模の大小。
自分との関連性。
そういった点を起点に人はどんどん大事なことを忘れていくような気がする。
対岸の火事ではないが。
本当は自分の居る其処でも「火事」があった。
忘れてしまっているのか、それとも忘れたフリをしているのかというと多くは前者だろう。
塔の前に立っていたら、ジョギングをしている老人が塔の前にさしかかった。
彼は塔に正面を向き脱帽し、深々と一礼すると塔の右側を回って走り去っていった。
雨上がりの塔の前で感じ入ってしまった。
すぐ傍には平和資料館も。
非常にこじんまりとした展示だが、自分のよく知っている土地についてよくわかる。
大きな資料館もいいけれど、自分の住んでいる土地について細かく見られるというのは良い。
戦争は何処にでも根ざしているんだということが理解しやすい。
館内は全面撮影禁止でした。
回転展望台もある。
上階は喫茶店かぁ。
はたあげゲーム。
景品が激しく少ない。
やたらとはたあげマシーンがあって
「白あげる・赤あげる・赤さげないで白さげない」
空しくこだまする号令・・・・・・
UFOキャッチャーも空のカプセルだらけ。
アンパン食パンカレーパン
一応人気どころはおさえているようだが・・・・激少w
永遠に0回。
営業はしてるんやねぇ。
しかしエレベーターはただならぬ雰囲気。
この施設、水族館や運動公園以外はかなり「夢の跡」だ。
ちょっと夢の跡を探検してみましょう。
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