2024年5月20日月曜日

FLHCにNSG組み込みとキャブセッティング。

 みなさまごきげんよう♪

梅雨までの残り僅かな期間、走ってますかー?

私ですか?

私は久しぶりに1号機で走ってご機嫌でしたが、家の100m手前でガス欠かましたり

まぁそれなりに楽しんでおります。

ま、先日脚を怪我しちゃってしばらくバイクはマトモに乗れないんですがねw


さてさて今回はいい感じにカスタムされた81FLHCさん。

リア19インチが効いてますねぇ。

全体的に綺麗に造られてます。

ご依頼はNSG組み込みと

キャブのセッティングが出ておらず全然マトモに走れない

アンド

ケッチンきまくりで始動性も悪い

アンド

減速時にギクシャクしてこれまたマトモに走れないと。

その他マイナートラブルも含めてバリッとしてくださいとの事。


まずパッとわかる減速時のギクシャク。

クラッチシェルにはベルトが削れた粉が付着しているのでスグわかります。

納車からの走行距離が2,000km程度ですから、今気づいて良かったですね。


まぁ早い話がミッションがズレてます。

そしてプライマリーベルトもドライブチェーンもパンパン。

チェーンラインも狂ってるわテンションかかりまくりだわで

そりゃフリクション大きいです。

ギクシャクは減速時にわかりやすいだけで

トルクで押し切っちゃてる加速時ももちろんギクシャクしているわけですから

それだけでも走りはかなり重くなります。


ビシッと駆動系を整列させてベルトやチェーンを適切なテンションに調整。

スロレートエッジが錆びて汚いのは許してください(汁


きちんと整列していれば当然ベルトは削れませんし

動きもスムーズ。


動かなくなってしまったというメーターも修理。

リアにドライブユニットをもってきて

スプロケボルトに共締めしたカップにツメを引っ掛ける構造。

どうせなら電気式にしてセンサーでピックアップと思ったのですが


折角距離を重ねてきたメーターですし

とりあえず元と同じ構造で修理しました。

壊れると言う事は構造に問題があるわけですが

リアドライブだと組む際にちょっとミスっても

ツメ傷めてしまう事もあり

今回は傷のつき方などから

組み込み時にツメを曲げた事が原因判断しました。


そして本題のNSG組み込み。

おお!コレまで遅すぎはよく見てきましたが

ぁなり攻めた点火時期ですね。

こりゃケッチンもくるでしょう。


ポイントカバーは裏の鋳出しがローターボルトと干渉。

こちらは大幅に削ってクリアランス確保しました。


NSGと新たに付属するようになったスペーサー組み込み。

本来であればコレで終わりたいところですが

キャブもセッティング沼にハマっているとの事で

セッティング含めて分解清掃も行います。


うん。負圧のキャップ無いですね。

Eキャブにサンダージェットというセットアップで

メイン74、インターミディエイト030

そして加速ポンプ吹きまくり。

そりゃ沼ります。


フロートボウルのココは締まってませんでした。

サンダージェットの良いところはと言うと

スロットル全開域で燃料投下思われがちですが

元々ジェットが2個しかない単純構造のEキャブの

中間域の燃料供給を分厚くできというのがあります。

そこら辺も考えてジェッティングすれば

話は簡単ですね。


とにかく濃い燃料(二次エア吸いつつ)に進んだ点火時期から

全て適正になってこんな感じですね。


プラグの焼け具合もよろしいかと。

これから夏場に向けてセットしてあるので

夏の間の燃調がドンピシャになれば

この先のセッティングも楽になるでしょう。


ロードテスト行ってお渡しです。

実際に試乗し頂き

以前とは比べものにならないくらいスムーズだと

非常に喜んで頂けました。

実際、NSGを組むだけでも違いは体感できますが

燃調や駆動系など

トータルで見直せば劇的に変わると思います。

NSG組み込みのついでにバリッと全体を見直すのも良いかと思いますよ。

この後もショベルローライダー、アイアンスポーツと

国産車整備を挟みつつNSG組み込みが続きます。

ではさらば!