2024年3月15日金曜日

思い込みは怖い。


みなさまごきげんよう( ´∀`)

いやー、春ですよ春!

まだ朝は氷点下の日もありますが、日中はポカポカ陽気で気持ち良いっす。

ようやくシーズン到来ですな。

さて、シーズン関係なく年がら年中走り回っている郵政車両の点検です。

昨年、都会の方からやってきたこちらの車両は95,000kmでやってきて

現在107,000kmを刻んでいます。

昨年来た時に整備記録を見ましたら95,000kmの間一度もエアクリーナーエレメント交換無し

プラグとチェーンは3回だけ交換、スプロケも一度も交換されておらず

クラッチも滑りまくりという恐るべきコンディションでした。

で、こちらで12,000km走る間に駆動系なんかは一新したのですが

いよいよエンジンに力がなく、というかエンジンかからないという事でお預かり。

まぁこのエンジン始動不能に関しては大抵カーボン噛みなんですね。

とりあえず圧縮を測ってみます。


400kPaなので基準値の半分以下(基準値は824kPa)で、すぐさま0kPaまで圧力低下。

絵に描いたような圧縮抜けというかカーボン噛みですね。

とりあえず圧縮を戻すべく処置しますが

このレベルだとプラグホールから直接エンジンコンディショナーを噴霧します。

大抵はこの作業の後エンジン始動して、

スロットルボディー側からもコンディショナー噴霧して煙モクモクしてあげれば

とりあえずはOKになります。


さて、コンディショナー注入後に廃液を吐き出させて圧縮チェック。

圧縮は無事に戻りましたが、、むしろ圧縮高ぇ(汁

↑本当はこの段階で気付かなきゃいけなかった


エンジンかけるとアイドリングは安定しているけど高回転が吹けない。

まるでレブリミッターがかかったかECUがフェイルセーフかけてるみたいな症状ですね。

この不自然な高回転のみ吹けないという症状を見て私は勘違いしました。

作業的にはDTC読み出しからのスロットルポジションセンサーリセット

燃料ポンプ交換。

そしてスロットルボディ洗浄、IACバルブ洗浄、IACバルブ初期学習

イグニッションコイル測定、ピックアップコイル測定

スロットルポジションセンサー、イグニッションコイル、ECUを実動車と入れ替えと

ひたすらセンサーや補機類を疑いまくりましたが全部不発。

と、なると残りはアレだ、ヘッド開けるしかない。


で、ヘッド剥ぐってみましたら排気ポートがカーボンでほぼ埋まってる(爆死


奥の方のポートは1/4ほどしか貫通してません。

バルブガイドすら見えない。

っつーか2ストかお前は!

いえね、この症状の場合2ストだと真っ先に排気系の詰まりを疑うんですよね。

大抵チャンバーの詰まりか排気ポートのカーボン積層なのでマフラー外してポート見る。

そもそも圧縮が高い時点で排気ポートの閉塞を疑うべきだったのですが

まさか4サイクルエンジンでここまで激しくカーボン積層しているとは思わなかったのと

インジェクション車ゆえに制御系やセンサーだろうと思い込んだのが間違いでした。

整備状況からして十分あり得る事なんですが、思い込みは怖いです。


もう洗浄液に浸けてどうのというレベルじゃないので

ポート研磨の如くひたすらカーボンを削り落として組み戻したら

高回転まで元気に吹けるようになりまして。

喜ばしいのですが原因究明までに費やした時間や部品交換に関してはご請求できるはずも無く

帳面上は激しく赤字を叩き出してしまいましたが

全ては自分の判断ミスのせいであり

授業料として見れば差し引きプラスかなと。

いやはや、普段手を入れさせてもらっている車両と違い

虐めに虐め抜ぬかれた車両っていうのは勉強になります。

まぁ普通は走行距離からして廃車という言葉がチラついてくるんですが

これでしばらくはまた配達業務に就けるわけで

1kmでも多く距離を刻んでみんなにお手紙を届けてくれれば嬉しいですね。


そんなただの点検のはずが全然話が進まねー状況で

まだ赤いバイクの点検が溜まっておりますが

お次はゼファーを挟みつつ全然ポンコツじゃないJA44の作業を進めていきたいと思います。

※3/16、3/17の2日間は所用により休業となります。

ではさらば!