2023年4月16日日曜日

配線やら溶接やら。

 みなさまごきげんよろしゅう。

自分のバイクに乗るのに1ヶ月くらい間が開いちゃってますが

梅雨までの期間がクッソ丁度良い季候なのでもっと乗りたいところです。

てめぇ呑気に単車なんか乗ってんじゃねぇぞ的なお叱りを受けそうでビビっておりますが

実際のところ私はキャバクラにも行かないし飲み会にも行かないし

ゲームもせずテレビも見ず、ポケモンカードを買い漁ったりもせず

そういった禁欲的生活にあって唯一オートバイに2時間ほど乗る事が心の潤いですので

どうかお許しください( ´ ▽ ` )


さてと点検整備が大幅な修理になっているST250ですが

火が飛ばないのは恐らく直結防止回路の不具合か

CDIであると睨んでトラブルシューティングしていきます。

直結防止回路というのはまぁそんなご大層な装置ではなく

単にCDIからのアース線を、キーシリンダーの接点に設けられた

100Ωの抵抗を介してアースに落とさないと火が飛ばなくなるという回路です。

なのでコイツが組み込まれたキーシリンダーの車両で

キーシリンダーをカスタムチックな物に交換すると火が飛ばなくなります。

まぁ抵抗かませばイイんですけどね。


んでキーシリンダーの導通や抵抗値はOKでしたのでCDIが怪しい。

と言うか配線自体も怪しさ満点で

キーシリンダーはフェンダー上のカバンの中にブチ込まれていて

配線もご覧のような状況なので


キーシリンダーを移設しつつ、細すぎる電源線は太くして

露出したままの配線は被覆し直し、全体的に整理してスッキリさせまして。

こうしたターミナルブロックを使った分岐は配線をいじりやすかったりしますが

ヒューズ組込タイプを使うと更に良いでしょう。

分岐した線は細いまま弄りませんでしたが、行き先は殆どLEDなのでOKです。

取り回しもフレームの上や外側を這わせていると

見た目ゴチャゴチャするだけでなく思わぬ断線に見舞われますし

継ぎ目の多い線だと雨の日などにショートの原因にもなります。

そしてこういう配線引き直し作業はコストにビビりがちですが

実施すると感動されると共に非常に満足して頂けるオーナー様が多い作業です。

CDI交換によりスパークは復活しました。


ショート化したものの角度が合っていなくて地面を傷つけるだけでなく

夏の日のアスファルトにズブズブ沈んじゃうサイドスタンドも角度補正しました。

コレでベッタリ接地しますので不整地での駐輪やキックスタートも安心ですね。

尚、識者の皆様はこのビードの向きを見て

「斜めに切断して溶接しなきゃダメだろ!」と思われるでしょうが

今回は切込みを入れて角度補正しているので溶接ビードが真っ直ぐになっております。


ホムセンステーで吊られてフラフラのマフラーはフレームにしっかり固定しました。

ワイルドな継ぎ目のパイプも溶接し直したいところなのですが

こういうどんな棒を使って溶接しているか不明な箇所は

ヘタに触ると収拾がつかなくなっちゃいます。

ので、イチから作り直しみたいになっちゃうんですよねぇ。


自作のダイレクトジョッキーシフトは新品パーツを使ってノーマル戻し。

当たり前ですがシフトフィーリングも良好になりました。

ジョッキーにする場合はリンク組んできちんと設計してやりましょう。

ミッションがかわいそうです。


エアが抜けるというタイヤはチューブ交換。

あるあるですが手組みでチューブ噛んじゃうんですよね。

ホイールを車体から外せるのであれば分解して持ち込むと安上がりで失敗も無いです。

まぁ自分でやって失敗するのも良いと思うんですけどね。

私も散々失敗してきたワケで、それが糧になってますから。

あとケーブル類も整列を整えておきました。


AIキャンセルとスタータージェット適正値補正と

メインジェットとニードル変更で少しリッチに降って始動性も良好です。

見た目もスッキリ。

ホースも太く、フィルターの向きも直したのでフローも良好。

以前は始動にかなりコツが要るという事でしたが

キャブ車っていうのは基本的にそんなにコツは要らないです。

そりゃインジェクションと比べるとアレですが。


と、まぁそんなワケで各部点検と試乗を終えてお渡しです。

オーナーのセンス的部分には手を入れずに細かいところを補正したワケですが

こういうのがイチバン効いてくるんですよね。

ケーブル類の整列や配線の処理、部品の固定方法など等。


ドバッと改造するのもそりゃイイんですが、機能面や細かい事を気にするようにすると

飽きずに1台のバイクと長く付き合えます。

たとえばこれからパーツセレクトの基準を変えてみる。

最初は安さ優先で選ぶものですが

そういったパーツを品質や機能、精度に重きを置いた物に交換していく。

あるいは固定方法なんかを考え抜いて変更していくのもイイですね。

そうやって自分の成長と共にバイクが熟成されていくワケで

これこそ改造の醍醐味なんですよね。

まだまだこれからドンドン楽しめると思います( ´∀`)

ではさらば!