2022年11月1日火曜日

距離浅の恐怖その2。

みなさまごきげんよう。

11月になってしまい今年も残りわずかですな。

 夏から私のまわりもバイクブームでして、中古車を探す機会も増えましたが

特に原付がブームで、良い個体を探すのに四苦八苦しています。


原付それも50ccの1種となると動力性能も大事で、そこで探してきたのがこのビーノです。

1997年の初期型規制前5AU。

見た目に反してジョグのお下がりの3KJエンジン搭載で

軽量コンパクトな車体と相まって非常に速いです。

SA10Jになるとエンジンも変更され、4スト化でさらに牙が抜かれていくわけですが。


しかも走行距離5000kmチョイという極上車。

しかし25年間で5000kmというのはどう考えても長期放置車なわけです。

車体各部を見ればそういう事はよくわかります。

さて売り主はエンジンをかかるようにすべく2回もキャブをやってくれたらしく

エンジン始動しますが走らせると全然ダメでして。


アイドリングなんてさせようと思えばどうにでもなりますからね。

エンジンかかるのは当たり前であって、走れてナンボです。


まぁハナから信用していませんので外装バラしてキャブやっていきます。

それにしてもフレームまわりも全然錆がなくて素晴らしいコンディションですな。


んでキャブ。

外観汚いのと、、、オイルホースのクリップ外れてますね。

私はコレ外れてエンジン焼いた事ありますよ。


ハイ。放置車らしいキャブのフロートチャンバーですね。

この緑色っぽい物質ね。これがミッチリ溜まるんですよね。

清掃した痕跡はありますが、こんなんじゃダメなんです。

スタータージェットなんて詰まったままですしね。


徹底的に汚れを落として、通路という通路を全て通さなくては

キャブは正常に作動しません。

パーツクリーナーやエアブローだけじゃ無理ですよ。


逆に、きちんと清掃して適切に調整してあげれば絶好調間違いなしです。

50ccの原付は3ない運動からはじまり路上駐車取り締まり強化など

色々なマイナス要素が重なり販売台数は80年代の1/20以下で

HY戦争で火花を飛ばし合ったジョグとタクトが同じバイクになっちゃったうえに

2025年だったかの排ガス規制の影響もありEV化されていく方向のようで

エンジン付きの50ccバイクは恐らく絶滅します。

バイク高騰の昨今ですが、原付1種もどうなるかわかりませんね。

間口がどんどん狭くなっていく、、

ほんと、原付に限らす単車に乗るならもう今しかないかもですね。

んなわけでさらば!