まいどごきげんようコウバ長です。
本日はフォークのオーバーホールです。
車両は2014年式のFXDBでウチとしては最新モデルですね。
ご自身でフォークをオーバーホールしたのにフォークオイルが漏れるという案件です。
フォークオイルの漏れというのは認識によって色々でして
インナーチューブに少しオイルの線が付くくらいが潤滑も良くてイイという人もいます。
が、今回は車体に飛び散るくらい漏れるという事でご相談頂きました。
フォークは車体から外して持ち込んで頂いたので助かります。
交換したばかりのフォークオイルシールからのオイル漏れですが
原因としては組み付け不良やオイルシール自体の不良が挙げられますが
そこら辺を精査しながら作業していきます。
ちなみに私はある時期からですが特殊なフォークでない限り、
アリート社のフォークオイルシールを愛用しています。
こういう製品なんですが、特筆すべきは精度の良さからくる強烈なシール性能と耐摩耗性。
それ故にフリクションの低減の為専用のグリースを塗布して組み付けます。
このオイルシール、自分でフォークを組んだ事がある人であれば
ストロークさせた瞬間他のシールとは違う感触を味わう事ができます。
色々なフォークシールを使ってきましたが、私はこの感触が病みつきです( ´∀`)
交換されたばかりのフォークオイルは無慈悲に廃油行きです。
勿体ないですが、私は一度抜いたオイルをもう一度入れる行為は好みません。
スプリングはハイパープロの良いヤツが入っていますね🎶
内部パーツの消耗もチェックしておきます。
しっかりオイルロックピースのセンター出しを実施して組み立てます。
その辺はフルボトム時の話なので体感、実感出来ることは少ないと思いますが
↓先日も書いたフロントエンドのセンター出しと同じく
そういう領域まできちんと作動するという事が大事です。
全体を綺麗に磨いて完成です。
後は実際に稼働させてもらって、満足頂けるかどうかですね。
現代はインターネットが普及して部品や作業方法についても膨大な情報があります。
こういう状況になってくると、どの部品を採用するのか
どういった工法が正解なのか
そういった事を経験や知識に基づいて精査する能力が求められてきますし
悪意のないウソの情報も少なからずありますので
サービスマニュアルを目を皿にして読んでいた時代より難しいかもしれませんね。
ウチには色んな車種のサービスマニュアルがありますが
色んな車種のサービスマニュアルを読んでみると面白いんですよ。
それらの中の共通項を見つける事ができれば
何が正解で何がダメなのかがハッキリわかります。
暇つぶしにしてもネットサーフィン(古)より有益かもしれませんよ( ´∀`)
なんつってさらば!
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