2022年5月27日金曜日

解せぬ不調とオートバイ乱世。

 みなさまごきげんようでございますですコウバ長です。


さて材料待ちと部品待ちの間に長期お預かりのJ型。

(※長期お預かりと順番飛ばしは寛大なオーナー様に了承得ております。)

現状販売車からの乗り出しメンテナンスですがどうも調子が崩れていて

3500rpmから上は物凄い吹け上がりなんですが、3000以下の

つまりこの辺のスズキのレプリカではタコメーターが動いていない領域が眠たくて

ドッカンターボみたいな特性になってしまっています。

そもそも取り敢えず整備して走らせている時はもっと調子良かったんですよね。

そこからやった事といえばキャブの同調とかプラグ交換とか調整関係で

ブツブツのアイドリングも綺麗に安定するようになっているし

レーシングでは下から綺麗に吹けてるという。。


キャブのフロートに水でも溜まったかと思ったんですがそれも違う。

作業で調子を崩した?

自分を疑ってしまいますが、自分の油冷Rでも同じ事してますしね。

負荷をかけて色々試していると、どうも3番シリンダーのキャブのスローが怪しい。


ってワケでキャブを分解してみるとします。

ちなみにコウバは詰まってるので倉庫スペースで作業しまして。

ホントこの初期型の油冷はタンク外すのがめんどくせーです。

さすがスズキ、、でもタンク外す以外は結構楽なんですけどね。

さてキャブを開けて何が出てくるのか。

まぁ34年前の、それもしばらく不動だったバイクですから次々と不具合も出ます。

コレが難しいところで、売り手としてはどこまで仕上げるのか迷っちゃうんですね。

フルメンテしてたらどこまでも販売価格は上がっちゃうし時間もかかる。

なるべく利益は削りたくないっと。

だからこういう年式でちょっとややこしい系の車両は現状販売しちゃいたいんです。

専門店は販売車両も高額ですが、専門店だけにツボをおさえたメンテを実施しています。

ツボをおさえてるだけに的確に、つまり無駄なく作業できるからちゃんと利益が出る。

まぁ業者さん側の利益の話になっていますが

これ、ユーザー側にとっても実は同じ事です。

つまり、どこで買おうが結果的にやる事は同じなんです。

んで、最終的にかかる費用は結局同じです。

中古車購入の相談も結構受けるんですが

いつも言うのは安い車両はまず無いです。

稀に出物はありますけどね。

個人売買なんかですごく手が入った愛情たっぷりの車両を譲り受ける事もあります。

が、まぁそんな奇跡的なタイミングとか縁なんてそうそう無いですから。

特にこれからいろんなものの値上げや流通、部品供給の関係で

旧い車両は入手も維持も大変になってくるのはすでに目に見えているというか

片足突っ込んでます。

まさにオートバイ乱世ですね。

これからどう生き抜いていくか、ユーザーさんも業者さんも考えていかないとね。

そして私も恥ずかしくない仕事ができるように精進せねば、、、


そんなわけでさらばだ!