みなさまごきげんよう(*⁰▿⁰*)
作業は納車整備とリクエスト通りの変更を行なっておりますGSX-R1100J。
リアブレーキに続いてフロントブレーキまわりに進みまして。
まずいつ掃除されたかわからない汚いキャリパーを綺麗にしまして。
業者用の格安メーカーのオーガニックパッド、つまり安いのが付いていましたが
ゴミ箱に棄てましてデイトナの金に変更。
昔からデイトナの赤は嫌いなんですが、この金は良いです。
特にキャリパーが3つもあるバイクだとストリートで不満は絶対出ないでしょうね。
まぁ愛用しているSBSのシンタードが納期未定になってたからなんですが。。
安パッドをご丁寧に面取りしてお使いになられてるより全然イイです。
そしてホースもクラッチホースはこんな状態でして。
ココ、タンクのコックの位置なんですが皮膜が破れて中が錆びています。
恐らくタンクを外す際にコックレバーを付けたままゴリゴリやったんでしょうね。
タンクの後ろ側は固定されていませんでしたし。
そしてフロントのホースはハンドルストッパーで挟んで潰れてしまっています。
改造したところがダメっていう見本みたいな一例ですが
ホース交換はバンジョーボルトを緩めて締めるだけじゃないんです。
ステアリングの動きに影響を与えないだけでなく
フォークの動きを阻害しないルーティングを導き出し
理想的な配置になるようにバンジョーの角度やホース長さを設定しないと
こういう事態に陥るんですよ。
んなワケでクラッチとブレーキのホースはスゥエッジラインのブラックエディションに。
いやはやこういう真っ黒なブツをラインナップしてくれてるとホント助かりますね。
赤と青のアレを被覆無しのステンレス地のまま使うのもクールなんですが
アレは一歩間違うとアレですからね、、
その辺を知りたい方はメッシュホースをオートバイや車に流用した当時の
古の文献を探してください( ´∀`)
なんでフィッティングの規格がANなのかっていうとAirforce/Navyなんですよ。
その辺のマインドを取り込めないと痛くなります。
そしてマスターシリンダーはブレーキ、クラッチ共にニッシンの別体にとのリクエスト。
丁度ノーマルの5/8マスターとブレンボキャリパーとのマッチングが良くなかったので
マスター径は14mmに変更。
さて、別体マスターにしたら何が良くなるか?
と言うと見た目ですよ。
マスターが新品になってマスター径が適正化されるというのも勿論ですけどね。
これがセミラジアルとかラジアルになるとフィールも変わるんですが
なんせレーシーなんです。
このレーシーという言葉も正しく理解されなくなりましたよね。
まぁ憧れのレーサーがTT-F1とかF3とかAMAスーパーバイクでなく
MotoGPな時代なんでしゃーないんですが。
んでセパハンのバイクで別体マスターとなると、リザーバータンクの配置がキモになる。
ビレットのキャップやスモークのタンクに換えてる場合じゃないです。
エーモンステーみたいなので漫然と取り付けられたタンクなんて
ひたすらダセーじゃんw
なのでリザーバータンクのマウントはイチからやり直しです。
GSX-R1100の場合この時代のフルカウル車の定石的にアッパーカウルにブレースがあり
コレをキチンと避けてあげる必要があり
おまけにステーのリクエストは「ニャーンとしてほしい」と。
リクエストにお応えすべくタンクは薄型に交換して可能な限り低く
マウント形状もニャーンになるように位置決めと設計を行いまして。
猫しっぽマウントの完成です( ´∀`)
まぁ私はこういうのは最短距離で最低限の曲げで済ませるタチなんですが
理由あるリクエストには可能な限り応えます。
逆に無意味であれば無慈悲に却下しますが。
クラッチ側も同じく猫しっぽで製作。
ホースの長さは限界まで短くフルードの落下も妨げないように。
クラッチ側はブレーキ側と形状も違うので左右対称にはなりません。
こういった場合は揃わないものを無理に揃えるのではなく
角度を合わせて尚且つホース長ギリギリでどこにも干渉せず
メーターにもかぶらないという位置を探してあげると
不思議と整列感が出ます。
そしてその整列感が気持ち悪さを無くすんです。
こういうコトをして初めてパリッとした雰囲気になる。
どんなヤツがどんな思惑で組んだか。
そういうコトが見え隠れするのが良い単車だと思いますね。
ハンドルグリップも純正新品に交換しまして。
ハンドル周りは色んな意味でスッキリしましたね。
しかし燃料コックからのお漏らしが発覚しまして作業はまだ続く雰囲気で
当時のオーナーの仕様に寄せていく作業と並行して修理を進めていきます( ´∀`)
んではひとまずゴッドスピードユー!
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