2020年12月19日土曜日

こんなもんでいいか。

 みなさまごきげんよう( ´∀`)

試乗中にホイールベアリングが粉砕した車両の修理です。


元々のシャフトは傷もひどい上に長さも足りていませんで、、

丁度ドラムの位置のアクスルがスッカスカなのでドラムも微妙に振ってしまいます。


ですので色々調べた結果67-71年式用のシャフトを用意すれば

スリーブまできっちり入るようになる事がわかりました。

一番太い部分の長さが逆に足りなくなるのですが、

そこはスペーサーで隙間を埋める事とします。

まぁこのシャフトも精度が悪く、部分的に太い部分があったりして

ベアリングがスムーズに入らないので0.05ミリくらい研磨したのですが、、、


内径も厚みもバラバラで足りない構成部品があるのに点数だけは多いこれらの部品も


きちんと計測して設計すればコレだけで済みます。

製作して頂いたのはベアリング座面のスペーサー、シャフト右側のスペーサーと

ディスタンスカラーが2つ。


組むとこのようになりますね。

これでアクスルシャフトを締め上げると、

シャフトとディスタンスカラー、ベアリングインナーレースが一本化して

ハブとドラムを3つのベアリングで支持しつつ

ベアリングにスラスト方向の負荷をかけずに済むという事です。

リアの時にも書きましたが

アクスルはブレーキも絡む非常に重要な部分です。

何度でも書きますが命に関わる事ですからホントにキチッとやっておきましょう。


何事においても

「こんなもんでいいか」なんてものは存在しない。

険しい道ではありますが少しでも良く、少しでも楽しくと心に決めて一歩一歩進みましょう。



ではさらば!