2020年2月27日木曜日

エンジンリフレッシュ。



みなさまごきげんよう。

LS650サベージです。


横浜から戻りまして早速エンジンを降ろし。。

ヘッドカバーからの猛烈なオイル漏れを直しつつ、全体的に綺麗にする事にしまして

サベージはヘッドカバーにガスケットが存在せず液体ガスケットでシールするので

どうしてもオイル漏れが発生しやすいようです。

まぁ修理としては液体ガスケットを塗り直すだけなので、

異様に大量の締め付けボルト類がめんどくさいくらいで大した事はない

はずでした。


が、ヘッドカバーを外して、そうなると全体的に目視でチェックしていくわけですが。

カムシャフトのジャーナルに髪の毛みたいなのが挟まっているようで

自分の髪の毛かと思いましたが


カムジャーナルにクラックが入っているではありませんか(´∀`)


Uターンするようにクラックが走っていて、爪が引っかかるレベルの深度


しかしカムホルダー側に削れたような痕跡は無くて

合わせ面に切り子を噛んだみたいな打痕があるのみ。

走行距離は15000kmと少しでオイル管理はマメに行われていた個体なのですが大いに謎で

カムシャフトの価格はハーレー用のS&S製カムより余裕でお高いのと

どう考えても使用過程でクラックが入ったとは思えない事もありスズキに問合せまして

写真を送り電話でも詳細を説明しましたが

スズキとしての回答は

①これは製造時の不具合である
②これで15000km以上走れていて破損していないのは謎
③製造年と15000km走れている事から保証は勘弁してほしい
④クラックの原因究明調査は高額な調査費用を自己負担すれば可

という事でした。

ジャーナルが傷ついていなかったのは

オイルクリアランスの範囲内だったからだと想像しますが

まぁ製造時の不具合であるという事を認めてもらえただけでも良しとするしかなく

カムシャフトは潔く交換する事としまして作業を進めまして


燃焼室側も合わせ面が汚いです。

汚れではなく、線キズの事なんですが1回開けてあるのか?という感じで

ここにも切り子を噛んだみたいな痕が数カ所あってどうも納得できない状況です。


そしてスタッドボルトから水が湧きまして水冷かよ!っていう感じですが

右後方のスタッドボルトはヘッドのトンネル内を通っていて密封されていないので

洗車時なんかに派手に水をかけると浸水するようです。


シリンダーを抜くとスタッドボルトの底には砂が溜まって泥になっていました。

ちなみにサベージに限らずですが

最近普及している高圧洗浄機の類は、バイクや車に無造作に使用すると

要らぬところに水が入るので注意が必要です。


まぁそんなこんなで色々メンテしていきまして


ガビガビのカバー類はクリアを剥離して磨きに出しまして


ピッカピカになって帰ってきました(´∀`)


そしてカムシャフトも新品が届き

ロッカーアームやオイルシール、ガスケット関係を交換しながら組んでいきます。


錆びてボロボロのセルモーターも綺麗にリフレッシュしますが

本来セルモーターは全て銀塗装が純正の仕上げのところ

両端のハウジングと固定ボルトをピカピカに磨きました。

丸ごと塗っちゃえば楽なんですけどね。

全部銀だとボヤけてしまってメリハリが無くなるので

カバー類のポリッシュに合わせて光り物を散らすという具合です。

適当にまとめて塗った感も無くなり、所有感が高まるポイントかと思います。

同じ理由でタペットカバーも磨きました。


そんなわけで綺麗になりました(´∀`)

本来、シリンダーとヘッドはアルミ地でいこうと思っていたのですが

特にヘッドは形状が複雑なので今後間違いなく発生する腐食に対して

後に磨くのが困難なので銀塗装としました。

もちろんあんまりギンギンしないように配慮はしております(´∀`)

エンジンの銀塗装は一歩間違うと安っぽくなってしまうので、結構配慮が必要なんです。

そんなワケでエンジンもスッキリしたところで

残る作業はハーネスの製作で

パーツもごっちゃり届いているので完成に向けて作業を進めたいと思います🎶


それではみなさまごきげんよう!