はーい皆さまごきげんよう🎶
さてさてジェン魔125の続きです。
とりあえずエンジンがかかった事は喜ばしいのですが
そこは20年寝ていたバイクですので何が起こるかわかりません。
コックも燃料ホースも新品なのにいきなりの燃料漏れ。
しかしどうも何処かからの伝い漏れのような雰囲気です。
って事はタンク降ろさなきゃならんのか(汁
先の記事でも記述したように
ジェンマ125はサスペンションのピボットがタンクを貫通しているので
はやい話がまたバランバランです(泣
で、タンクを取り外したらば錆穴貫通。
こんなの目視ですぐわかるだろって?
ジェンマ125はタンクが樹脂製のカバーで覆われてるんですよ。
半田で埋めてとりあえずクリア。
こりゃ後々別のとこから漏れてくるかもですが、、
お次はパキッと割れちゃってたフロントブレーキランプスイッチの交換ですが
コレまた新品は廃番。
この辺のスイッチは社外品も多いんですが、それすら無い。
と、なるとまたヤフオクで中古のハンドルスイッチの画像を見まくりまして。
結果、ラブスリーのスイッチが同じ事がわかりまして。
程度の良い物を落札してスイッチだけ移植っと、、、
ほんとこんなスイッチごときにどれだけコストかかってんねん。
そいでもってメーターも設置。
メーターケーブルの取り回しもあるのでセンターからオフセット。
真面目にラバーマウントですよ。
取り付ける場所が全く無いので、ハンドルクランプのボルトを利用しまして。
おいおいそんなとこに何かを共締めとかありえねーだろ!
と有識者は仰られると思いますので補足すると
共締めはせず、ネジ山が切ってあるボルトを使っていますので問題ないっす。
もっと簡単に言うと原付の前カゴを取り付ける時のアレを流用しています(笑
ハンドル周りの配線はカプラーやなんかが剥き出しでしたので
フロントカバー内にお片づけしてスッキリと。
そして自転車用のステム(バスーカですよ)を流用してバーハン化されているですが
ステムシャフトが穴あいたままでしたのでバーエンドをブチ込んで蓋をしときました。
オーナー氏は最初こういうところはいじらんでイイと仰っていたんですが
いやいや、やっぱそこはね。
そしてそして、ビリビリのシートも張り替え。
ただ張り替えただけではおまへん。
純正のシートは厚ぼったくて、それを誤魔化す為かモールなんかもついていますが
車高を落とした分、シートの厚さも気になるので
シート下側を30mmチョップしてアンコの形状も若干変更。
これによりシートで隠れていた3本スリットを見せつつ
乗り心地は損なわなずに薄いシートを実現しまして。
いやはや自分で言うのもナンですが
相変わらずわかりにくすぎる改造で申し訳ございません。
っつーかこの本来であればシートで隠れる3本スリットは一体何の為に存在するのか
知っている人は教えてください。
でもって、欠品していた純正キャリアをオーナーに買ってもらいまして。
生意気にと言うか何というか
このキャリア総アルミ製です。
贅沢かスズキ!
ほんとスズキさんのコストのかけどころが全く理解できねーっす。
しかし、このカッチョええキャリアが装着された事で外観は完成です。
後は時々ご機嫌ナナメで、シバくと動き出していましたが
時間とともにどんどん動かなくなってきたセルモーターを中古に交換。
実際、バラしてブラシを研磨したり色々やりましたがダメ。
そしてモーター自体もブラシも廃番だったので中古を購入した次第です。
で、自賠責にも加入していよいよガスを満タンにすべく公道を走ってテスト!
まぁ125ccとはいえそれなりに鈍足だろうとは思っていましたが
高回転全然吹けずに最高速40km/h、、、引っ張っても50km/h(滝汁
遅い遅すぎるぞジェン魔!
で、高回転域が吹けないという症状ですが
無負荷で回すとメイン領域がリッチ。
薄くて吹けないんじゃなくて濃くて吹けないと。
ジェットもニードルも純正なのにこのパターンってのはもしかして、、
やっぱコレが足りてねーのか。
コレっていうのは21番のスロージェット のとこにハマるゴムキャップです。
一時期のキャブにちょこちょこ存在したんですよ。
ハーレーだとバタキャブがそうかな。
スローの吸口には蓋をしておいて、別経路でスロージェットに燃料供給する。
この蓋が無いとメインジェット領域でスロージェットからドバドバ燃料吸い上げちゃって
高回転域がリッチで吹けなくなるんですな。
いやはや
どんな部品構成なのか事前にパーツリストで確認するってやっぱり大事です。
バラした時に付いて無ければ、その存在には気づけないわけですから。
新たにスロージェットのメクラ蓋を発注して取り付ければ嘘のように高回転絶好調です。
まぁそれでも遅いんですがw
とりあえずはクローズドコースで最高速80km/hくらいはマークできましたので
このくらいでカンベンしてください。
あとは割れてるカウル関係を可能な限り修復してと。
30kmほどロードテストしましたが、ジェンマ125って3速ATなんですな。
モサッと出て2速が巡航ギア、3速がオーバードライブ的な設定かと。
味付け的にはゆったりと交通の流れに乗ってクルーズするって感じですかね。
あ、タイヤも交換しました。
ホントはTT100が良いんですけど、いつの間にか無くなってました。
まぁ車高下げてタイヤがあんまり見えないって事で許してつかぁさい。
リアには秘蔵品のマッドフラップをあしらってみました( ´∀`)
当初ホットロッドと言ってたのに方向性が暴走しております。
でもまぁオーナー氏にはこのスタイルで気に入ってもらえたのでヨシ!
おおーシブい🎶
私はこちら側の所謂B面がお気に入りです。
と、言うかバイクは左側から見るのが好きです。
なんだかんだで丸々1ヶ月かかってしまいました。
とにかく苦労するのは技術的な面よりも圧倒的に部品難ですね。
部品が無いとなると突破力が勝負。
無いものは作れますがそれではコスト高ですし
無いものを探すのは困難を極める。
だって無いんだから。
だったら使えるものを探したり、使えそうなものを使えるようにするしかないと。
特に不人気車はこの辺をどう熟すかで乗り続けられるかが決まってきます。
それは昔からそうなんですが
今や当時では考えられないくらい時代が進んでいるので
新しいと思っていた物が思ったよりも古くなっちゃってるんですね。
それは作り手や乗り手も同じ。
だけども共に作業の進捗に一喜一憂している自分たちを客観的に見ると
あぁ俺達ぁまだ古くなってねーなと。
まぁそんな事を言ってるようではポンコツなんですがね(笑
無条件でアホになれる。
やっぱコレがオートバイだよなと。
よく排気量マウントとか言うじゃないですか。
自分らはそういうマウントを取ったとか取られたとか
ヤエーを返すや返さないとかっていう立ち位置じゃないんですよ。
あくまで個人個人であって独立してオートバイが好き。
だから時々手を取り合う。
ウチはお客様との関係ってそういうものだと思ってます。
逆に言うとお客様は神様だとかは微塵も思っていません。
ウチのお客様はみんな単車乗りなんですから。
そんな事を考えたジェンマ復活作業でした。
※もちろん長期放置に関しては深く反省しています
最後にジェン魔がジェンマな状態の写真を貼り付けて文章を締めたいと思います。
ではさらば!
追伸
だからと言ってあんまりヤヤコシイ車両をある日突然送りつけたりしないでください(笑
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