みなさまごきげんよう!
さて今回は最新のR1から全く角度が変わって1981年式のFXSです。
こちらは話題のニュースタンダードガバナー取り付けご依頼。
同時に不具合箇所を修理してください的なメニューです。
ミッドハイペグで39フォークちょい上げ、キャブはHSR前後ブレーキはブレンボで
フェロードのローターにF19R18のモーリスキャストホイールと、かなり走りに振った車両で
控えめに言って非常に私好みのフリスコスタイルです( ´∀`)
最近は全然違うスタイルのハンドル上げてスポタンを真っ黒に塗っただけのクルーザーを
フリスコだなんだらと呼んじゃってるのをよく見ますが、ホントどうしたもんか、、
車なんかも90年代にローライダーでも何んでもないスタイルをローライダーと呼んじゃう
ローライダー好きからしたら吐き気がするような風潮とか
艶消し黒に塗ってスキャロップ入れてホットロッドとか
ホットロッダーからしたら
赤熱したコンロッドを太腿に押し付けてやりたくなるような風潮がありましたが
それと同じ感じですよね。
話が逸れまくりで申し訳ございません。
で、まずミッションオイルがダダ漏れなので修理。
シーラー塗りまくりでスーパーナットも入れてありましたので
相当苦労されてきた様子です。
今回はサンダンスさんのリークレススラストスペーサーを投入。
液体ガスケット類は一切使わずに組んでいきます。
ついでに変形してクラックが入っているクラッチアジャストナットや
クラッチハブナットのシールも交換。
同じくサンダンスのデュオシールナットで仕上げ( ´ ▽ ` )
この製品、オイルシール当たり面の位置とかが凄く吟味されていますね。
因みに思うところあってロックワッシャー入れております。
こちらは後ろ側のタンクマウントですが、フレームパイプに直タップで
ネジ山が3山くらいしか無く、そのネジ山も潰れてズブズブという事で
フレームは切削してタンクマウント用のボスを製作して
がっちりタンクをマウントできるように改修致します。
因みにちゃんとインチ規格でやっております。
スレッドは長く取ってあるので後々の再タップにも耐えるでしょう。
違和感の無いようにヤレヤレタッチアップで完了。
さらにはスピードメーターの取り付けも承りまして。
私も愛用しておりますVELONAの48mmをフォーククランプ。
コレ、よくあるV字の取り付けステー用のスタッドが無く
操作スイッチも裏側にあるうえに、配線も後方に出ているので
非常にスッキリまとまるので重宝しています。
文字盤もシンプルですしね。
で、一旦お渡ししたんですがスローアウトベアリング粉砕で再入庫。
アジャストスクリューがちょっと減ってるなと思った時点で
きちんと分解点検しておけば良かったですね。
申し訳ないです。
フットクラッチの宿命とも言えますが
ココは調整も大事です。
リリースシャフトが抜けてきますのでクリップ脱落しています。
調整においてはフットクラッチ、それもノンロッカーは特に
アジャストスクリューの回転数でなくリリースレバーの位置で決めています。
オイルスリンガーがオイルを掻き上げなくなって焼き付いたパターン。
リリースフィンガーの状態からしてだいぶ無理がかかっていますね。
関連部品をごそっと新品交換して修理完了( ´∀`)
NSGも高評価頂きました。
これまでCV、Bキャブ、EキャブにツースロートそしてHSRとバラバラのキャブで
NSG装着してきましたが、今回は私がエアスクリューを絞って暫定的に調整、
後にオーナー氏がスロジェットの番手上げと油面調整で最終セッティングが出ました。
車両の仕様によってはキャブの再セッティングが必要になりますが
点火がしっかりしているのでセッティング沼にハマる事もなく
ご自身の手による再セッティングも楽になるかと思います。
現在NSGは次ロット入荷待ち、残り枠4台となっておりますので
気になる方は早めのご予約よろしくお願い申し上げます。
ってなワケでさらば!
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