2023年9月6日水曜日

想像以上の点火チューン。

 みなさまごきげんよう。

さて、お待ちかねのタマムラモータース謹製NEWSTANDARDガバナーが届きました。

http://radjalopy.blogspot.com/2023/07/blog-post_25.html


もうこりゃすぐさま装着してテスト!

と、いきたいところですがまずは落ち着いて今の1号機の状態を確認すべく

いつものホームコースを念入りに走り込む事からスタート。


まぁいつも通り調子良いです。

レスポンスもツキも良いし。

コレでガバナー変えて何がどうなるやら??

よっぽど調子悪いなら別ですが、ホンマに体感できるんかいなと。

期待と不安が入り混じりつつ、とりあえずタマモ指定の方法で組み付けまして。

※1号機に関しては元々マニュアル指定とかではなく私なりの点火タイミングになってます


で、組んでみると元々のタイミングプレートのマーク位置は全く変わらず。

これは好都合というか、ホントに変わったところがガバナーだけという

非常に違いがわかりやすい状態です。


元の状態はダイナSに安っすいコイルと安っすいアドバンスユニットで

最初に組んでからだから9年間全く無交換

キャブはコウバチューンのCVで排気はドラッグパイプにローパスバッフル。

小さなブリッピングにもきちんとついてきます。

まぁ無負荷状態ですがw


対してTNSG。

アイドリングが全然違う

だけじゃなく、ブリッピングしても炸裂音が全然違う

これは、、、、


早速テストすべく昨日と同じ、スタンドまでの給油とホームコースという順で走ります。

まず発進。

ここから既に違います。

今まではクラッチ繋ぐ前にバンッとひと吹かししていましたが

そんな事しなくてもスルスルっとクラッチミート。

で、走り出したらすぐに笑っちゃいました。

何だこの澱みない吹け上がりは。。。

パーシャル域での安定感もすごくて、排気音もデロデロデロっとアメリカンVの音

元々ね、街中を他車の流れに乗って流すのが苦手だったんです。

特に4速スポーツは3速と2速を行ったり来たり、3速で粘るにはミッションが、、

みたいな葛藤に襲われるんですが、それが無いよお母ちゃん!

トルクバンドが広くて安定してるから、流して走るのが楽なんですね。

この辺のフルアドバンスまでの過渡特性が絶妙なんだと思いましたが、

スロットル開けるとビックリ、伸びも全然良い

ああ、これ楽で楽しいわ!


ステージがワインディングに移行してもこの特性は当然変わらず。

これまではコーナーに進入時に立ち上がりの準備として

クラッチで誤魔化したりスロットルを煽ったりして

美味しいトラクションを得る準備が必要だったのが不要に。

パーシャル状態の安定感も、ものすごく生きてくる。

クラッチ操作の回数が明らかに減ります

ブレーキングとスロットルワークだけに集中できるのは良いですよね。

外乱による影響が多いバイクは特に。

左手の疲労感がすごく軽減されますよ。

伸びの良さもテキメンにあらわれていて、

タイトコーナーを繋ぐ短いストレートで2速吹け切りで3速まで入らなかったのに

オイオイ、ここで3速に入るかよ!

ロングストレートだとトップまで入る事すらある。

それでいて2速進入のコーナーに3速で入ってそのまま立ち上がれる懐の広さ。

これだけ乗り易くても去勢された感じじゃなくて、

不等間隔爆発のトラクションだけでなく

アメリカンV2の味もしっかり表現されています。

これまではデジタルイグニッションを推奨してきましたが

マップ書き換えも要らないTNSGで全然いけるじゃないかと。

確かにこれはニュースタンダードですね。

しかしコレを装着するならば、乗り方もしっかり合わせた方が良いですね。

早すぎるシフトアップで高めのギアでテケテケやるような乗り方はやめないと

良いものをドブに捨てるようなもんです。

そもそもVツインの「鼓動感」ってしんどそうにドカドカ回すんじゃなく

エンジンのトラクションの事であって、回してトルク絞り出してナンボなんです。

そして場合によってはキャブセッティングが必要になります。

トルクのある大排気量車にありがちですが、

メインジェット領域まで使えていないパターン。

スルスルっと回っちゃうのでメインの番手上げないと追いつかないかも。

この辺、インターミディエイトという独特なジェット設定のS&S

特にジェッティングのアンマッチが起こりやすいと思われます。

普段からきっちり回す乗り方&セッティングだとそのままいけそうですが

その辺は車両の状態によって変わってくるので相談しましょう。

随分とベタ褒めですが、実際良かったので仕方ねーっす( ´∀`)

鈍感な私でも体感できるほどですから

ぜひぜひ皆さんも装着して感動してください。

さて、このNEW STANDARDガバナー
本体価格16,500円
取り付け工賃(点火時期調整込)
ダイナS車11,000円
ポイント車13,000円
上記が基本的なセットになります(いずれも税込)。
デスビ車に関しては製造元での加工装着となります。

加えてキャブセッティングが必要な場合は別途料金となります。
ご自身でセッティングを行われる場合は即日お渡し可能ですが
基本的には1週間程度のお預かりを推奨致します。

ひとつひとつ手作りされている関係上、製造が追いついておりません。
早めのご予約を頂き、お待ち頂く事もありますがその点ご理解お願い申し上げます。

それではみなさまごきげんよっす!