2023年9月10日日曜日

ジャイロキャノピー腰上OH。

 みなさまごきげんよう。

やや秋っぽくなってきましたな。

年々、秋とか春っていう隙間な季節が短くなってきているような、、

バイクシーズンでもあるだけに大事にしたいっすな。

大事にするというと、バイク自体も同じですね。

ほんといつまで走れるのかわかんねーっすから。


さてコチラはウチで定期的にメンテしているTA02所謂2サイクルのジャイロキャノピー。

齢80オーバーのオールドバイカーの姿はひとつの勇気の泉であります。

が、走行中に異音と共にエンジン停止、、引き上げに行ってきまして。


うーんコレはオイルポンプ死亡による焼き付きですね(悲

走行距離44,000kmで圧縮測定値は600kpa。

もうエンジンやるしかない。

んですが、この車両はメール便の廃止と共にお役御免になっちゃう予定で

あと6ヶ月ほどしか運行しないとの事で

ハッキリ言ってその6ヶ月でこのTA02がエンジンの修理代を稼いでくれるワケなく

心苦しいですが廃車をお勧めして、一旦は納得頂きました。

輸送機器となると、維持費をきちんと回収してくれなきゃ負担になっちゃいますから。

しかし翌日にはやはり修理をしたいとご連絡頂きまして。

なるべく低予算で、費用負担を少なく修理する事となりました。


一先ずは腰下は目をつぶって、腰上だけを直したいと思いますが

腰上の部品だけでも純正だと53,000円弱します(汁

ちなみにシリンダー25,800円、オイルポンプが13,400円で

ピストンが3,970円、リングセットが2,700円、、、

あるだけマシなんですが、結構なお値段しますね。


私、基本的には特に国産車の修理では純正部品を使います。

間違いない品質ですし、安い社外品の粗悪さも散々見てきましたので、、


しかし、費用を削るとなると部品代を押さえるしかなく

今回はレアケース中のレアケースとして社外品での修理としました。

工賃は何があっても削れませんので。

工賃を削る=手を抜くということですからねぇ。

あ、オイルポンプだけは純正としました。


バリ取りして丁寧に組めば使えそうな物を選定しましたが、、

それにしてもオートバイ関係、社外品の数が物凄いことになっていますね。

値段もすごく安いし通販ですぐ買える。

場合によっては手間が余計にかかるモノもあるので

プライベートでみっちり加工して組むには良いのかも知れません。

安くあげるには素養と技術が要るもんです。

私はそういう取り組み方も大好きなんですよ。

ただ、レギュレーターとか電装部品だけはマジで社外の安物やめといた方が良いです。

品質を上げようにも加工のしようがありませんので。


しっかしこのバイクというか3輪車は色々ゴチャゴチャしてて

ピザ屋さんの車両メンテとか気が狂いそうですね。

念の為混合燃料にして

いつも配達で走られているコースを中心に念入りに慣らし運転しておきます。

と、いうのもご自宅が長い上り坂の上で、配達も坂道が多く

重量のあるジャイロキャノピーとなると負荷が大きすぎますので。

慣らし運転してね!ってのも負担増になるので

そこは私がやっときます( ´ ▽ ` )


これでまた元気に走ってください。

最近修理がやたら多くてまいっちまうんですが

今回のように修理の仕方も一辺倒ではいけなくなってきているのも

なんだか時代を感じますね。

そういや、このTA02は2000年代の車両なんですが

ウチでも最近入庫の多いこの辺の年式の車両たち

純正部品が出るうちにキッチリ直しておくべき時期が来ています。

それにはつまりお金もそれなりにかかるのですが

部品の供給自体が無くなってしまうと、それこそもっとお金がかかるだけでなく

継続して乗る事すら諦めなきゃならない事態に陥りそうです。

長く乗るつもりで、気になる所があるなら今しっかり直しておいた方が良いですね。

少しでも長く、少しでも楽しく走ってもらいたい。

修理ひとつでも色々考えさせられるものです。


ではの!