みなさまごきげんよう。
私、先ごろ新しいバイクを買いましてですね。
そりゃ1号機の車検をさっさと受けるべきなのも、身体はひとつなのも承知の上で
もう普段の足だとか買い物用だとかいう最もらしい理由づけはどうでもよく
早い話が山用のオートバイが私にはどうしても必要な事を悟りまして
以前から狙っていたオートバイを入手した次第です。
1号機で山を走るのは楽しくないワケじゃなく、むしろ楽しいんですが
それなりに気を遣うと言うか、難しい面もあって
ストレートに言いますればブレーキとタイヤがしんどくて
常にブレーキとタイヤの事を必要以上に、かつ綿密に考えねばならず
この調子だとそのうちコケるなという予感がビシバシしてきておりまして
ならば1号機ではノンビリ走って楽しみ、普通のバイクで普通に走って楽しもうという
誰でも考えつく当たり前かつ非常に都合の良い考え方に行き着いたわけです。
つまり私の生命維持の為に背に腹はかえられぬというワケです(´∀`)
そして私の第二の玉座となったのはご覧のVT250スパーダで
水冷Vツインにして12000回転で40馬力を発生する気色良すぎるエンジンを
アルミ肉薄中空鋳造という気色良すぎる構造のCASTECフレームに搭載した
所謂不人気車の一種なのですが、20年くらい前に先輩が緑のスパーダに乗っていて
小柄で細い方でしたがコレがすごく綺麗にバイクを走らせる人で
その様が頭に残っていたのはマシンセレクトにかなり大きい影響を与えましたね。
まー、言うても私のスパーダはご覧のように不細工な改造が施されていて
(こう見えてもあまりに見るに耐えない部品は予め外して棄ててあります)
本当は美しい素ノーマルのスパーダが欲しかったんですが
こういう車両を買ってしまうのは私の悲しい性で多分一生治らないと思われます。
因みにサビ色のサビたベスパ100はスパーダと入れ替わる形で売却致しました。
基本お金無いので(´∀`)
どうも右にすっ転んだのをキッカケに売っぱらわれたようで
右コーナーでスリップダウンからの滑走という感じでレバーやウインカーは折れて
ビキニカウルも割れちゃってます。
シートカウルも割れちゃってます。
サイレンサーはガリガリになってステップも折れちゃってます。
マフラーはパイプのところが派手に潰れていて、
コレではまともに排気できないっぽいです。
が、ココは最後の転倒とは関係なく長いこと凹んだままだったみたいです(´∀`)
メーターは不細工にVT250Fのものがエーモンステーで不細工に取り付けられていて
まぁコレVT250Fに着いていれば普通なんですがテイストが全く合っておらず
純正流用で下手を打ったお手本のような仕上がりです。
売り情報の時点ではカウルは外されていてこの状態だったんですが
コレを購入する私って勇気あるなと自分で思います(´∀`)
そしてアホだなとつくづく思います(´∀`)
シートレールには何かステーと長ナットが汚く溶接されていて
どうやらケツにハコを常備していたようで
バイク便に使われていたっぽい雰囲気です。
マフラーは転倒によってスイングアームと接触しているのだと思っていましたが
スイングアームを削ってしまっていて
どうやら最初から干渉していたようで笑えます(笑えません。
で、なしてこんな事になっているのかと言うと、このスパーダ
スイングアームがMC21、つまりNSR250のガルアームに変更されています。
スプロケットはサンスターの良いのが付いていますが、歯が無ぇズラ。
一体全体どういうワケでこんな事になっているのか理解に苦しむところですが
まぁこんなもんですよ乗り手の気持ちが離れたマシンというのは。
このスプロケットは40Tで、スパーダの減速比からすると相当ロングに振ってあって
トルクのあるVツインエンジンとは言え低速はかなりしんどかったと思われ
こういう設定もスプロケットの異常磨耗の一因と言えます。
とにかくまぁボロクソなバイクなのですが、ブッ壊れているわけではないので
ボチボチ、いやサッサと修理して走らせてみたいと思いました(´∀`)
生命維持の為に(´∀`)
スプロケットはX.A.MのNSR用46Tとして、純正よりほんの少しだけロングな設定に。
私が走り回るコースは急勾配のタイトな登りがあるので
トップエンドでそこまで伸びる必要は無く、むしろ短いストレートしかない狭いコースで
6段もあるミッションを如何にきっちり使えるかが最重要ポイントです。
要らん物はポイポイ棄てていき素っ裸にしつつ
シートレールをノーマルなものに、ステップ、レバーを交換して
バッテリーを新品に交換してメーターは取り敢えず60mmの汎用品に交換。
ステップやレバーはコスト最優先でNTBの安いので片付け
その他の部品は部品庫から漁ってきて取り付ける感じです。
マフラーは加工してスーパートラップ4インチメガホンをオープンエンドで。
実はコレエボスポ用の2in1エキゾーストに付いていたサイレンサーだったりします。
元のステーは切り落として上側にステーを新造してあげると
差し込み径だけでなくカチ上がり具合や出幅がぴったりでした(´∀`)
因みに固着して折れたり曲がったりしていたエキゾーストスタッドは新品交換。
個人的に砲弾型のサイレンサーが好きでないので
丁度良いスーパートラップが転がっていて良かったです。
あまりにベタで敬遠されがちですが私ぁスーパートラップ大好きです。
名前もカッコいいし(´∀`)
ところでこのガルアームですが、ガルアームである事のメリットは
湾曲した部分がチャンバーやサイレンサーを避ける事により
車体の中心部にサイレンサーやチャンバーといった重量物を寄せることができるので
所謂マスの集中化が可能になります。
が、そこにショートなサイレンサーでなくてメガホンマフラーをそそり立たせているので
つまりは
ガルアームである事のメリット全く無し(´∀`)
外装はシートカウルを左右とも純正の黒いのに交換して適当なミラーを取り付けて
顔まわりは懐かしのアチェルビスBLITZ ヘッドライトカウルでキメましたらば
おお、思った通りカッコよくなるでないか(´∀`)
ボルトオンで(´∀`)
ちなみに営業時間外の時間を振り絞って作業しておりますので
仕事しろとか真面目に働けとか言って責めないでくださいw
スパーダはレプリカでもネイキッドでもない街乗りスポーツバイク的なキャラクターで
私としては車で言うところのボーイズレーサーみたいな風にしたくて
まぁ乗ってるのは少年でも競技参加者でも無いただのヘッポコなのですが
こういうレプリカでもネイキッドでもゴリゴリのストリートファイターでもない
サラサラっとしていて速いバイクが欲しかったというワケです。
私が敬愛するドクター・エメット・ブラウンは
タイムマシンのベースにデロリアンを選んだ理由をこう述べています。
どうせ車を使ってタイムマシンをつくるならかっこいい方がいいだろうが!
同じく
どうせバイクで山を走るならカッコいい方がいいだろうが!
(´∀`)
ところで。
ガルアーム化のメリット無し!と書きましたが、リアホイールがNSRに変わるので
ラジアルタイヤが履けるようになるというのが副産物的メリットというか
このバイクでは唯一のメリットになるのですが
はかされていたGPR-300は端っこが残っているのでまだ何とかイケるかと思いきや
やっぱり変な減り方しててアブネーです(´∀`)
こりゃ早急にタイヤ交換する必要があり、さり気に誤算です。
そしてラジアルが履けるというのがメリットと聞いて
ピンと来る人は既にピンと来てると思いますが
このバイク、フロントホイールはスパーダのままでして。
つまりホイールの幅は2.50で
110/70-17しかラインナップのないラジアルが履けねーじゃねーかっつー話です(´∀`)
まぁ110でもこのように履けない事は無いのですが
110のタイヤを2.50のホイールに押し込む事でプロファイルが丸まってしまい
端っこまで使えないので、ご覧のように美味しいところが余りつつ
美味しいところを使おうとすると接地感がわからないくらいヤバい領域に逝ってしまい
フロントはちゃんと100幅のタイヤを履いておかないとすっ転びそうです。
つまりリアはラジアルを履けるものの、フロントはバイアスしか選択肢が無く
結局前後ともバイアスを履くしか無い
もはやガルアームが入っていてNSRのホイールが付いているメリットが全く無いのですが
マスの集中化がとかラジアルタイヤがとかごちゃごちゃうるさいオタクが
オタクっぽくごちゃごちゃうるさく言ってきたとしても
「スイングアームがグネって曲がっててなんかカッケーから別にイイじゃん(´∀`)」
とサラッとやり過ごしたいと思います(´∀`)
自律したオタクとしてw
その実
ガルアームが入ってる事自体別にどうでも良いのですが
機会があればフロントに3.00のホイールを履かせてラジアル化したいと思います。
砲弾型のサイレンサーに厳つい風のビキニカウルという
言わば多くのネイキッドが好む改造というかよくある仕様から
同じようにどこにでもある部品でポポンと組んだとは言え
ビフォーよりアフターの方が全然カッコ良くなって何よりです(´∀`)
後は細かい部品を変えたりボロいところをなおしたりしながら
ボチボチ走り回ってみたい所存です。
ではひとまずざらば!
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