随分間が空いてしまいましたが福山自動車時計博物館にて
4台しか保存されていないという
とても貴重な日野製のBH15型ボンネットバスに乗客として乗せてもらうという話。
4台しか保存されていないという
とても貴重な日野製のBH15型ボンネットバスに乗客として乗せてもらうという話。
バンジョーステアリングが素敵です。
ステアリングコラムは直立していなくてダッシュから生えていまして
ディーゼルエンジンの振動とかシャシの感じはまさにトラックという感じですが
ここら辺はやたらモダンです。
ウインドシールドごしに長いノーズが見えていて
前方は確認しにくそうですが見切りは良くて
以前代車で乗った初代の日産リーフの方がよっぽど前方が見えませんw
帝国ボデーの銘板は書体がカッコいい。
その昔Bodyをボデーと発音する人が多かったと思うのですが
ディーラーもデーラーと言ったりして、小さい「イ」を読まない意図は
一体どこにあったのか大いに謎です。
納入元の銘板で
学校用品や軍用品にもこういう銘板が付いていたりしましたが
恩着せがましい感じではなくて
納入元を示す事で物を大切に扱うべしという事だと思いますね。
窓のサッシに打刻されているパテントナンバーがカッケー。
メーターダッシュもモダーンで、方向指示は丁寧に矢印。
言うても作動するのはセマフォーですが。
そして水温計はぶっ壊れていたのかワイルドな表示ですw
やっぱりブッ壊れていたみたいで、ここに水温計は増設されていました。
暖気が必須の古いディーゼルエンジン故に水温計は絶対必要でしょうから当然ですかね。
ステッキではなくガングリップ式のサイドブレーキにフロアシフト。
クラッチペダルは押し込みで操作が難しそうです。
レーシングパターンとはちょっと違いますが手間リバースの5速。
恐らく基本は2速発進なんでしょうね。
ワイパーはバキューム式ではなく個別にモーターを有するタイプ。
バックミラーは鏡を釣ってるだけで
衝突時脱落式が当たり前の現代に見ると凶器に等しい作りですな。
天井には換気口があって、これが有るのと無いのとでは車内温度が違いますね。
雨漏りも考慮して別体の複雑な形状です。
足元のベンチレーターと、そこからの風を受けるように作られたドリンクホルダー。
ご覧のように木材も結構使われていた、古い学校の教室みたいな雰囲気です。
なんでしょうかね、色もあるんですが目に優しい。
ドライブされるのは博物館職員の方で、白手袋が眩しいです。
当たり前ですがノンシンクロのミッションなのでダブルクラッチが基本です。
さすがと言いますか車の方はちょっとグズり気味ながら丁寧に操作されておりました。
走り出して印象的なのは、その硬さで
何というか乗りごごちが硬いんじゃなくて、エンジンの振動ですとか
重い車体を引っ張る駆動系のゴリゴリ感が硬質で
巨大なランクル40系みたいな感じと言えば分かって頂けるでしょうかw
福山の街並みをボンネットバスの車窓から。
古い建物のガラスに映り込むバス。
息子も同乗していますがかなりご機嫌でしたね。
特に指示器がガチョンと飛び出すギミックには興味津々でした。
そりゃそうですね。
華麗なハンドルさばきで市街地を走りますが
大きく見えるけど実際はそんなに大きなバスじゃないんですよね。
ちょっとクラッチがしんどそうな感じでしたが。
前方に見えますのは福山城でございます。
そんなこんなでボンネットバス試乗会終了(´∀`)
滅多に乗れる車両ではない事もあって非常に楽しかったです。
こういう機会を設けてくれるって本当に有難い事なんですよね。
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