2018年3月20日火曜日

タンク加工ストレッチとナロー化①


みなさごきげんよう。


忙しいとだんだんバイクが作業場の奥の方へ追いやられていきまして。

同じく忙しいと作業場の片付けや、家の事が疎かになりがちです。

特にトイレは掃除をサボっていて、これではいかんとトイレを綺麗に掃除しました。

忙しいというのは、日常生活もきちんと含めたうえでの事であって

それらを蔑ろにしなければならないようでは

忙しいを飛び越えて破綻になってしまいますね。

トイレ掃除なんてキッチリ行っても30分もかからないわけでして。

しかしそのたった30分が、とても長く無駄な時間なような気がしてしまうのですが

実行するまでは中々気付けないものです。

時間というものの尊さをトイレ掃除でヒシヒシと感じる私ですw


して、時間がかかると言いますとレストアや改造ですが。

今回はタンク製作のご依頼。

スポーツスタータンクをベースにナロー化とストレッチを施します。


まずスポタンの特徴でもあるキャップまわりの平坦部分を丸くしていきまして。


真ん中を抜いてナロー化していきます。

単なるナロースポタンでしたらこれで大方の作業は終わりですが。


そこからタンクに刻みを入れまして下側をすぼませていきます。

スポタンの場合元々が台形ですが、ナロー化によって上側の幅が狭くなると

その台形さ加減が顕著になり、気になるポイントになってきます。

ハイマウントする場合などは特に下側の張り出しが目立ちますので有効な手法ですね。

スポタンは随分と研究しましたので刻みの長さ、角度、場所、数はインプット済みです。

手間は膨大になるのですが、美しいスポーツスタータンクには必須の作業です。


一旦ナロー化と絞り込みを終えてからストレッチに入りますが

元の尻を伸ばすのではなくラインの繋がる部分でチョン切って後ろ側を新たに継ぎます。

最初から切らずに一旦形にしているのはラインを決める為でして

無駄なようで必要な作業だったりします。

延長部分は一発曲げで作れるような技術はありませんので、分割で製作しまして


所定の長さ目掛けてパテの分も考慮して鉄板に置き換えていきます。

今回は現車無し、タンク単体での作業なので中々難しいです。


お次はマウントの製作ですが、所謂フラッシュマウントでのオーダーですので

キャップボルトが埋まるようにフレーム側に溶接するマウントを製作。


それに合わせてタンク側の受けも製作していきます。

下向きに締める部分ですので、緩みにくいように固定ボルトは5/16-24の細目ネジです。


後ろ側もキャップボルト埋め込み仕様でマウントを製作。

こういうパーツ群はマシニングなんかで削り出して綺麗にピッタリ!

といきたいところですが、手作りでも何とかなります。


トンネルも鉄板を曲げて作りまして、マウントの受けを先に溶接しておき


底板を点付けしてから罫書いてカットしていきます。


カットされた底板は何度も仮合わせしては削り込んでいきまして

タンク本体とぴったりピタピタになるように擦り合わせてから点付け溶接していきます。

こういった構造物は歪むと面倒なので点付けで先ず強度を確保しておきまして。

手間をかけてパネルをピタピタに作るのは、溶接性の問題です。

薄板突き合わせの基本でもありますが、その辺の事は次回書いてみたりするつもりです。


珍しく文章が長くなりましたが

更新頻度が低い分、ちょっとは文章増やそうかなと思ってみた春でございます。


それではみなさまごきげんよう♪