2024年6月30日日曜日

80FXSタイヤ交換と配線の話。

 さてみなさまごきげんよう。

今日で今年も上半期終わりなんですね。

おかげさまで忙しくさせていただいております。

んが雨の日が多すぎて納車スケジュールが大幅に遅れております。

つまりはお預かりスケジュールも遅延中なので

まだかまだかとお待ちの皆さま、今しばらくお待ちください。

とは言えお天気悪ければ入庫もままならないんですが。


本日はダイナSとNSG組み込みからお世話になっております80FXSさん。

タイヤ交換とその他細々したところの改善でお預かりです。


とりあえず、チェーンガードが割れちゃったとの事で。

ちゃちゃっと溶接しておきました。

このパーツ自体はオリジナルじゃないので、買えば済む話ですが

修理したいという気持ちは大事です。


タイヤは色々オススメがありますが、今回は元と同じセットアップで。

まぁF11とK527の組み合わせはウチでも定番で

前にコレ組んだお店もわかってますねぇ。

ライフが短いのが難点ですが、タイヤ自体は安いのが特徴です。

こういうオリジナルテイストの車両にはBT46もオススメですよ。


耐摩耗性で言うとハーレーのリアは減りが早いんですよね。

重さがあるうえにトルクもありますから。

普通に乗ってても真ん中が早い。

高速クルーズが多いと尚更ですね。


うーんやっぱりタイヤがパリッとしてるバイクはイイ!


ウチの常連さんの車両はいつもタイヤがパリッとしてるんですよね。

まぁ私がタイヤタイヤうるさいのもありますが。

みなさんタイヤで乗り味が激変するのを体感されていますからね。

タイヤ価格が上がりっぱなしなのは悲しいですが、、


加えて、ETCの取付も承りまして。

こちらはサイドバッグ内に本体を放り込むパターンで片付けました。

ハーレーはスペースが厳しすぎて車外設置になってしまいがちなんですよね。

これだけハイテク時代なんだから

スマホにETC機能搭載できたりしないもんですかねぇ。

利権問題があるから無理かw


お次はタコメーターが動かないので修理のご依頼。

以前コイルを交換したら動くようになって

今回またコイルを交換したら動かなくなりましたと。

タコメーターは電源とアース、ピックアップのみの単純構造ですから

疑わしきは配線。

コイルの配線をいじっているとタコメーターが動き出したのでビンゴですね。

で、何がいけないかというとカシメ不良です。



古いハーレーに多い丸型端子ですが、カシメにおいては実は結構配慮が要ります。

被覆を剥く長さやカシメの位置、端子の規格など、、

道具や材料のセレクトも重要です。


私は個人的嗜好にてカシメた後に半田を流してから収縮チューブで絶縁します。

ひとつひとつにコレを実施するわけですから結構な手間ですが

経験上こうしておくと圧倒的にトラブルが少なくなります。

点火系が調子悪く時々失火したりする場合も

コイル側の配線を思いっきり引っ張ってみてください。

案外端子から配線がスッポ抜けたりしますよ。

配線系で言うと、全然動かない場合はアース不良

時々動く場合は接触不良

これが実に多いです。


そして配線の延長部分も。

銅線を捻って収縮チューブという処理ですが

コレだと引っ張れば抜けちゃいます。

実際、今回もそうですが配線系で疑うのはこういう箇所なんです。


延長部分も適切に処理して修理完了です。


ちなみに配線の継ぎ足しには↑のような便利なものもあります。

線と線を繋いでヒートガンで炙れば半田が溶けつつ防水もできてしまう優れもの。

特に最近のLED製品に多い細い配線を太い線に変換するのに便利ですが

車上作業でスペースが無い時にも便利です。

ここ数年ハーネスの引き直しご依頼が非常に多いのですが

コストをかけただけのリターンが必ずありますから

コレって配線がダメなんじゃね?

的な微妙なトラブルに悩まされているのであれば是非実施して頂きたいですね。

費用は高額ですが、ご自身で材料や道具を揃えてやるよりは安いと思いますよ。

仕上がりも綺麗ですしね。


ってなワケで無事にお渡し完了。

ウチは雑誌に取材される事もなければ広告も出していませんし、

立地は田舎だしオサレな店舗もないし

店主は性格悪い(顔は良いですよ)という場末の改造屋ですが

こういう良い車両が沢山やてきてくれるのは本当に嬉しいですね。

ご期待に応えられるよう、下半期と言わずこれからも精進していきたいと思います。


ではさらば!