2022年1月26日水曜日

FZ1ウォーターポンプ交換など。

みなさまごきげんよう( ´∀`) 


さてウチとしてはかなり新しいバイクであるFZ1 FAZERです。

どこからか冷却水が漏れて甘い匂いが漂うとの事でお預かりしまして。


FZ1Sに限らずR1系のエンジンは皆同じかと思いますが

オイルパン後ろ側に穴が開いていましてですね。

ポンプのメカニカルシールがイカれると、この穴からオイルやクーラントが出てきます。

そうなんですね。

オイルパンの中にオイルポンプとウォーターポンプが入ってるんです。


オイルポンプとウォーターポンプが同軸配置のチェーン駆動で

インレットとアウトレットはクランクケースを貫通してまして。

いやはや考えに考え抜いた末の設計でしょうけれども

修理する方はたまらんですな( ´∀`)


ポンプを分解してシール類やベアリングを交換するのも手ですが

水が漏れている場合インペラのシャフトが錆びていたりメンドクセー事になりがちなのと

オーナー氏はこれからもずっと乗り続けるおつもりとの事で

ポンプをアッセンブリー交換しまして。


やはり新車から10年ほど経つと細かい不具合が出てきますね。

特に液冷車は走行距離にもよりますが要注意です。

まぁウォーターポンプにおいては全然走らさずに放置されているケースもヤバいので

ここのところ中古バイクバブル的な現象が起きていますが

こういう箇所はよーくチェックしての購入をお勧めします。


Oリング類は当然ですが全て交換。

オイルの中に沈んでいるので、これらが傷むとオイルに水が混入したり

クランクケースから水が漏れてきたりと

それはそれは大変な事になります。


組み戻して水やオイルを入れたら完成です。

ついでに戻りが悪いクラッチのケーブルとレバーピボットに注油して

スパスパ切れるようにしておきました。

因みにこの車両、クラッチケーブルのアジャスターがケーブルの中間くらいにあり

表にケーブルが這わないというヤマハの変態デザイン故に

アジャスターにアクセスするにはタンク外したりと超めんどくさいです( ´∀`)


そしてチェックがてら試乗しますがハンドリングがおかしく。

落ち着きが無いうえにグリップ感も希薄で

正直乗ってて怖いです。


原因はエア圧とサス、後は乗り方ですね。

フロントタイヤはご覧のように偏摩耗しちゃってます。


おまけにものすごいフラットな部分もできちゃってます。

ってなワケで追加作業承りまして、タイヤも交換するとします( ´∀`)


正直、年末にGSX-R1100のホイールの塗装が剥げてからタイヤ交換がトラウマで

本気でチェンジャーの導入を考えた程です。

が、闘わない限り虎と馬には勝てないので全力で抗う事としまして手組みしていきます。

ところでタイヤ手組み派の皆さんはビードブレーカーを使われるかと思いますが

ヤフオクとかで激安で売ってるビードブレーカーは全く使い物になりません。

なぜかと言うと私のがその激安のビードブレーカーだからw

レバー比を変更して、変な位置に溶接してあるリムの受けを切り飛ばして

新たにリムが当たる場所を設けてあげれば使えるようになります。

ついでにローターを装着したままビードが落とせるように改造したんですが

そんな手間かけるくらいなら最初からJトリップのビードブレーカーを買う方が早く

尚且つホイールに要らん傷を入れたりせずに済みますよ( ´∀`)


そして虎を追い払い馬を乗りこなして無事に無傷でタイヤ交換を終えることができました。


バランス調整もしてバッチリです( ´∀`)

ちなみに新しいタイヤはBSのT32で、その名の通りT31の後継です。

車重が軽いのと、前のタイヤのライフと乗り方を考慮してGTスペックではなく普通ので。


そしてサスペンションもリセッティング。

せっかくオーリンズ入ってるのに初動が硬すぎるうえに尻上がりになっちゃっていたので

プリロードを抜いて動きを良くしつつお尻を落ち着かせてあげましたら

ニュートラルなハンドリングに戻って何よりです( ´∀`)

尻上がりは確かにカッコいいんですけどね。

私は尻を沈めた姿も獰猛で良いと思います。

何よりもきちんと走れないとアブネーですしね。

最近ほんま何屋かわからんな、、、

さて、この車両に関してはもうちっと気になる所があるので

そこら辺を改善してお渡しする事にします。

それではさらば!