みなさまごきげんよう( ´∀`)
イヤー暑いっす。
最近の作業場の気温は大体39.5度をマークしてまして
仕事自体が軽くエクササイズです。
そんな事はさておき、サベトルーパー。
とっくに完成してるんじゃねぇの?という話ですが
オーナー様の別な所有車両との車検時期をズラすという目的で車検を受けておらず
この度無事に改造車検をクリアしまして。
それにしても遅れが出ているのは弁解の余地もなく
いざ車検となった際に
ベルト駆動からチェーン化した事をすっかり忘れていまして
そのままシレッと車検受けても博打になりますし
今後の事も考えて一旦継続検査をキャンセルしまして
改めて動力伝達方式の変更に伴う書類を作成して改造車検を受けまして
晴れて公認車両として公道デビューする事ができました。
珍しい車両な事もあって四苦八苦しつつ1ヶ月以上かかってしまいましたが
サベージのチェーン化公認については確かなノウハウが蓄積できまして。
まぁそうそう行う作業では無いので今後あるかはわかりませんけどね( ´∀`)
当然、改造車検では新規登録と同じく重量を計測しますが
私はこれが密かな楽しみでして。
如何に軽量化できたかが実測でわかるチャンスですから楽しいです。
ノーマルのサベージ650はカタログ値で172kg(前74後98)ですが
サベトルーパーは前軸60の後軸90で150kg。
純正サイレンサーの重さを考えると150kg切りで
22kgの軽量化になりました( ´∀`)
150kgという重さは他のバイクで言うとNSR250(MC21)とほぼ同じで
そこに650ccのビッグシングルを積んで、S&SのEキャブ燃料をうつわけですから
いやはやHot Rodです。
私は改造時に如何に軽く造るかを非常に重要視しています。
軽量化は動力性能だけでなく操作性、特にブレーキングにはかなり効きますからね。
ディメンションとしては当然リア荷重なのでケツからクルクル回りまして
ハンドリングも素晴らしいです。
トルクフルな650ccエンジンは意外にもスムーズで
1号機のような暴力的な振る舞いはありませんが、回せば回しただけトルクが出て
そりゃ2019年までアメリカで売られてたワケだと納得できます。
減速比をいじってる関係で5速は本当のオーバートップで
4速と3速をメインに走り回る感じですね。
大幅に作り直しているけど純正然とした構成なので
サベージオーナーにしかわからないw
オイル漏れしていた腰上はバラして組み直しましたが
まさかカムシャフトが割れているとは思いませんでしたね。
カムシャフトが36,000円もするのにはビビりましたがw
ヘッドカバーはテンプター用のフィンドカバー。
徹底的にアライメントを出して最小限の加工でオートデコンプを取り出しています。
サベージ650はデコンプをタイマーとソレノイドで行うので
コントロールユニットやタイマーは全て電装ボックスにビルトイン。
普通にくっついているサイドカバーもセクショニングしてフレームの傾斜に合わせ
電装類は全てシート下にまとめる事で
フレームにのたうつ配線を極力減らしたメインハーネスレス仕様。
ちょっと埃かぶっちゃってますが
純正風バッテリーケースも新造した物です。
スターターボタンはシート下。
ものすごい幅広なスイングアームは
もう一つスイングアームを買ってきて2コイチする事で極限までナロード。
この楕円断面のスイングアームはサベージのアイデンティティですから
安易に丸パイプや角パイプ化するのは勿体ないですね。
フロントは19インチで星キャスト。
ローターを探すのがホント大変でした。
フォークはヤマハ35に秘密のインナーを組んでロング化。
ブレーキは初期SRのものでパッドはSBS。
タイヤはダンロップのF24。
リアは16インチのドラムブレーキ仕様な星キャストで、パネルはサベージ。
タイヤはK327で細身大径にしてヒラヒラ感。シューはベスラですね。
もうこんな純正流用の嵐になると消耗品も何頼んで良いかわからなくなるので
ちゃんと記録しておかないと後で困りますw
キャブは当初ケーヒンバタフライでしたが
ジェットの選択肢が無さすぎて諦めまして。
予定を変更してS&SのスーパーEに。
お陰でクリアランスがよりギリギリになりまして。
ホントにギリギリですw
メーターはおなじみのコレで、ちゃんとラバーマウントなので全く揺れません。
サベージはミッションからメーターをドライブしているので
減速比やリアホイールを変えると辻褄合わせが困難ですが
電気式にする事で如何なるタイヤサイズでも減速比でも
極めて正確な速度と距離を表示できるようになっています。
サイレンサーはジャマーの当時物テーパードで
サムライチョップショップさんに譲ってもらいました( ´ ▽ ` )
コレがまた歯切れの良いイイ音するんですよ。
サイドスタンドは猫脚(*´∀`*)
裏側には爪まで彫ったんですが、メッキの際のバフで消えちゃいました。
こちらの猫脚はオーナー様の愛猫の左手(で、いいのかな)をイメージして彫りました。
名づけてトロ脚です。
ちなみにスタンドは純正のステッププレートからだとものすごく長くなるのと
全くスマートじゃないので位置変更してSTEED400のものを装着しています。
ヘッドライトはエレクトロラインレプリカ。
しかしコイツのビビり音がかなり気になるというか唯一の異音で気持ち悪いので
後ほど対策します。
グリップはおなじみ神戸グリップ。
ハンドルスイッチはホンダ純正。
テールとウインカー、ブレーキは一体型。
もちろん車検対応策です。
フロントの小さなウインカーも車検対応策です。
もういろんな事やり過ぎてて言葉では言い表せませんが。
これからもっと走り込んで完成の域に達してから納車させて頂きます。
日本ではあまり売れなかったサベージですが世界的に見ればロングセラーの名車です。
見た目地味ですが、あらゆる面でここまでやってるサベージはまず居ないと思います。
自分で言うのもナンですが、良いバイクになりました。
反面、時間をかけ過ぎたのも揺るぎない事実です。
オーダーフルカスタムをもうやらないと決めたのもその為なのですが
次も誰かに愛してもらえるフルカスタム車両を製作しようと思っておりますので
適当にご期待ください( ´∀`)
それではひとまずさらばだ!
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