みなさまごきげんよう( ´∀`)
81FXSフェンダーを固定していきます。
元は所謂ワンオフという手法でボブフェンダーが装着されていましたが
ペラペラのステーでフェンダーのセンターにM6ビス2本と、オイルタンク底に
同じくM6ビス1本の3点固定というかブラ下がっていまして
そんな固定方法では振動の多いショベルというかオートバイには適さないので
新しい(錆びてますがね)フェンダーをしっかり固定していきます。
こういったブラケット類は最低でも6mmは厚みのある部材で固定すべきです。
如何にフェンダーの外板に振動を与えないかを考慮して、まずブラケットを頑強に。
フェンダー側も6mm厚のステーと肉厚のボスを溶接しまして。
フェンダーは厚みが0.8mmしかないので板厚の異なる部材同士の溶接で
そうなると溶接際からのクラックが心配されるので捨てビードを引いておきまして
固定する方向も上下で向きを変えて
上側はブラケットから吊り、下側はせん断応力をボルトで受ける向きにして
各々違った方向からフェンダーを受け止めるようにしておきます。
ボルトはナンバーの固定ビスwに替えて5/16の細目ボルトを使用します。
フェンダーの板厚が薄いのは悪い事ではなく、軽量になるので
振動対策としてはむしろ有利なのですが
溶接がちょっと難しいのと、固定方法を誤るとフェンダー側が割れてしまうので
ペラいフェンダーを使う際はちょっと注意が必要です。
ちなみに、こういった社外品のフェンダーの厚さ表示は
折り返し部分とかの最も厚い部分での寸法だったりして
特にプレス整形の必要がある造形のフェンダーは薄板な事が多いです。
その点、フラットフェンダーは形状が単純なので1.6mmくらいの厚さのものが多く
加工性も良いのでそりゃ好まれますよね。
で、ペラペラで軽量なのは良い事ですが、切断面も当然ペラペラで
まず見た目がペラペラです。
あと、バイクを拭いたりする際にエッジが立っているとウエスが引っかかったり
手を怪我したりしてしまいます。
さらに、あってはならないのですがフェンダーを落っことしたりした場合
端部が鋭利だとそのまま刃物になってしまって危険です。
タイヤを切ってしまったり、当たった相手に重大なダメージを与えてしまいます。
オートバイで転倒時に手脚を切断っていうのはよく聞く話ですが
ガードレールのエッジで腕や脚なんて簡単に切断されちゃうんですよ。
これは他の外装部品、特にシッシーバーなんかも同じで
シッシーバーの角が立っていたりすると
転倒時はバイクが手裏剣と化して襲い掛かってきます。
自動車のバンパーが樹脂とリーインフォースメントという構成になったのもその為で
その昔鉄バンパーのランクル40に斜めに突っ込まれた乗用車は
バンパーでドアが突き破られて貫通していました。
危険な乗り物だからこそ、そういうことまで考えておく必要があるんです。
世の中バイクで死ねれば本望という人も居ると思いますが
私はバイクで死にたくないし、誰かを怪我させたくないと考えています。
真面目かよ!
って?
うん、真面目に超生きたいっす( ´∀`)
そいで何をしているかと言うと、0.8mmしかない鋭利なエッジを
4.0mmまで厚みを増やすべく溶接しております。
溶接が終わったら手ヤスリでエッジを丸く整形していきまして。
手前のペラペラと比べるとかなり質感が違うと思います。
いや、違いますw
こういう処理をする手法はいくつもあって
エッジを折り返したりビードを盛っていったり別部材を溶接したりと色々ですが
今回は費用をおさえるべくパテを使いたくないので
無垢材をエッジに溶接して削ってフルメタルワークで整形しています。
パテってアラ隠しのお気軽な手段に思われがちですが
実はすごくコストがかかるんですよ余談ですが。
写真ですとペラペラ感が無くなったのはわかりにくいかもしれませんが。
当然、縁が4.0mmになっていますのでペラペラのフェンダーも補強されています。
ただし、前後に関しては泥や水が溜まるので解放にしています。
私の嗜好をよくご存知の方にとっては随分エンドを上げたよねと思われるかもしれませんが
重量級のオーナーが跨るにはこのくらいのクリアランスが必要なのと
ボブフェンダーのココにITテールを入れたかったからです( ´∀`)
ITテールは軽いので振動対策としてもバッチリですし
私の中でFXってボブフェンダーでこの位置にテールっていうのがあってですね。
今回折角ベースがFXなので、この位置関係でいきたかったんです。
こういう跳ね上がったテールの下にランプっていう構成は
初めてZ1とか750RSを見た時のあのカッコ良さがベースにあるのは私だけでないはずです
え?違うの?
まぁ何にせよワンオフはせずに低コストでいくと言った舌が乾かぬままにやっておりますが
どうせチョッパーを造るならカッコいい方がイイだろ?理論で
作業を進めていきたいと思います。
いや、進めていきます。
ではひとまずさらば!
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