2020年7月29日水曜日

縦揺れ。


みなさまごきげんよう。

そろそろ梅雨明けですかね( ´∀`)

さて、色々修理でお預かりのFXWGですが、試乗の際に激しい振動が出てマトモに乗れず

振動は主に縦揺れですので足回り中心にチェックしていきまして。


タイヤは新品に交換されたばかりなのですが、まずはタイヤ側で真円度を測り

次にリムを計測してどちらが狂っているのかを見極めまして。

結果、ホイールの縦振りが狂っている事がわかりました(´∀`)

では振れ取りを、、という所なのですが、ニップルが潰れまくっていて調整できません。

本来であればスポーク張り替えなのですが、取り敢えず在庫のホイールに交換し

折角なので微妙に狂っていたセンターをキチンと出しまして

アクスルは締め上げすぎで内側が潰れており、スムーズな回転を妨げるので

ジュラルミンのツバ付きカラーで潰れを防止するように対策しておきました。

スプロケットのボルトもユルユルで、正直なところ

前項にある割りピンの様子と併せて結構ずさんなタイヤ交換作業が行われたっぽいです。

リアはこれで良いとして、お次はフロントを。


右フォークには本来あるはずの無いワッシャーがトップブリッジに挟まれています。


トップボルトにも意味不明なワッシャーが2枚。


グライドフォークと比べて新しい41はバラすのも楽です。

フォークオイルは綺麗でしたが、左右で違うフォークオイルが入っていました。

何故わかるかって?左は透明で右はピンクのオイルが入っていたからですw


スプリングカラーのリテーナーは厚みの違う物。

片方は締め付けた跡があるのでどっかに使われていたワッシャーですね。


フロントアクスルにも入るはずがないワッシャーが入っています。

フォークオイルを交換してちょっと柔らかくセッティング変更しておきました。

左右で違うオイル、異なる突き出し量に突っ張りすぎのプリロードとなると

そりゃマトモに走れませんという話です。


ところで

色んなところにワッシャーが入っているのに左チェーンアジャスターのナットには

ワッシャーが入っていないのねと思ったら内側に入っていました。


テールランプとウインカーの配線はタイヤが干渉して被覆が破れていてショート寸前。


クリアランスが狭いうえにスパイラルチューブで太っているので

チューブ自体もタイヤと干渉しています。

ここはいつもの電材を使ってハーネスを細く仕上げまして。


配線はフェンダーの穴を通っていますがグロメットが無いのでいずれ切れてしまいます。

ハーネスは基本的に鋭利な箇所を通さず、やむを得ない場合はしっかり保護しましょう。


ギボシによる接続が逆の車両も多いです。

万が一ギボシが抜けた際にショートしないように、供給側をメスにしましょう。

配線トラブルの殆どはアース不良とショートです。


で、ようやく車体の激しい振動が収まったので試乗に出まして。

これでやっとアクセルを開けられると思ったのもつかぬま、、、

フロントバンクから激しいタペット音が発生。

元々タペット音が酷いという事で調整のご依頼だったのですが

私がこれまでに聞いていたタペット音は静かな方だったようで

この激しいカンカン音が恐らくオーナー様が聞いていた音でしょう。


結果的にはタペットローラーが粉砕寸前でした。

もう少しガタが大きくなると、ローラーの隙間からニードルが脱落し

カムやピニオンに噛み込んだりとまぁ大変な事になるところでした。


ローラーのみ交換するという方法もありますが、ローラーが暴れてめくれが出ている事や

ハイドロユニット油圧抜け等その他の部品のコンディションも考慮して

今回はタペットボディーと油圧ユニットの双方を4箇所全て新品交換しました。

部品をアッセンブリー交換する事をチェンジニアリングと言われる事がありますが

破損の度合いが激しい場合や、同じ部品が複数箇所に使用されている場合は

全てのパーツのコンディションを揃えるという意味で全交換するというのも

コンディション維持の為の選択肢のひとつです。

破損部品を工夫して修復するのも、適切にアッセンブリー交換するのも

どちらも適材適所、状況に応じた修理方法です。

チェンジニアリングかエンジニアリングか

そんな事以前に機械の修理の場合その機械がベストになるように善処する。

本来はただそれだけの話で、「修理」なんですよ。

まぁ私は修理屋じゃなくて改造屋なんですけどね。

タペット音も無事解消したので、走り込んでからお渡しです。

我慢の多い今の時代、いや世の中か。

オートバイに乗る時ぐらいは我慢したり辛抱したりせずに

ただひたすらに気持ち良く走りたいものです。



ではさらば!








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