2019年6月25日火曜日

福山自動車時計博物館再訪 #8






LA21ミニカのデラックスです。

何を隠そう何も隠しませんが私の家内の愛車もH42Vミニカでして。

元々がバン(三菱360)ベースの軽自動車っていう事もあってか、ミニカバンは良い車で

その初代がこのミニカって事で感慨深いですな。

45年も続いたミニカという商標ですが、最後はバンのみの販売で

バンに始まりバンに終わるという色んな面で潔い車です。


しかしこの小さなボディにしてトランクを設けたうえに

テールフィンまで生やしているのには恐れ入りますね。


そりゃ世界のトレンドたるアメリカ車を手本にしたのは明確ですが

こもサイズ感の車にリサイズするというのは結構なセンスだと思います。

ある意味、モノづくりに狂っていた時代だったんじゃないかと。


結構彫りの深いプレスに少しスラントしたフード。

エンブレムもダイキャストで非常に凝っているというか

イメージ的には丸っこい車体をテールフィンやこういうプレスが引き締めている感じ。


インテリアもそれなりに乗用車チックで

20年くらい後のジムニー(SJ30あたりですな)の内装の方がよっぽどチープですw

助手席側にアシストグリップがしっかり装備されていたり

ホーンリングが無い代わりに大きなホーンボタンとか細かい配慮ですね。

マニュアルのコラムシフトって今時のドライバーは運転できないんじゃなかろうか。


ホイールアーチの被りもいい感じ。

ハブキャップは可愛いデザインでハイトのあるタイヤによく合ってますね。

フェンダーの裾は流石に腐食がありますがこの程度なら極上レベルです。


三角窓に無鉛ガソリンと点火時期調整シール。

三角窓と共に現代にはもう無いディテールですな。


R360クーペはマツダとして初めての乗用車だったと思いますが

いきなりクーペで攻めてくるあたりはイケイケすぎて素敵ですね🎶


エンジンを尻に持ってきているのはこの

小さいボデーで最大限のスペースを得るためなんじゃないかと思います。


バブリーなウインドウから見える室内には後部座席があり

このサイズでクーペスタイルながら4座を実現しててスゲーです。


ちゃっかりテールフィンも生えてて

チープというより愛らしい姿をしていますが、かなり気合入ってますね。


自転車に取り付ける原動機はBSモーターで

小型の50ccユニットですが倒立なのが面白いです。


富士精密工業が作ってブリヂストンが売ってた感じみたいです。


倒立エンジンなのでヘッドが下にある。

そしてこのキャブカバーがすごく気に入った次第です。


旧BSマークが入ったクランク。

わざわざプレスを入れたこんなカバーを取り付けているとか

自転車といえど高級車であり誇りだったんじゃないかなと思いますね。


エロすぎる曲線を描くガーターフォーク。


この消音器の意匠はミサイルじゃなくて飛行機でしょうね。

富士精密工業って中島飛行機から派生した会社だそうですから(´∀`)


倒立になっているのは何か理由があるのかなぁ。


こちらはカブF型だったと思います(´∀`)


横置きにされていてヘッドは真ん前を向いているので冷却は厳しそうです。


そしてこのキャブカバーは当時の汎用品なんでしょうか。


タンクの形状が素敵。。。


マフラーはスラッシュカット。


ピンストの入った松葉フォークはちゃんとバネとショックを持っている。

今回は全体像を撮らないパターンがちょこちょこありますが

これはこれで悪くないですな。