2019年6月12日水曜日

走る走らないよりも走れるか走れないかが大切。



みなさまごきげんよう。


イメチェンと走りのセットアップ作業を進めております883R。

継続検査も受けまして実走行でのセッティング作業に入ります。


ビキニカウルにはオークリーフのワンポイントを追加しまして

タンク、フェンダーとピンラインが入っていますのでそれに合わせたいところですが

同じようにラインを入れると少し五月蝿くなってしまうのと、

変に統一感が出過ぎてしまうという理由からワンポイントを入れる事とした次第です。


キャブカバー変更に伴いジェッティングの変更と

足回りは調整可能なリアの、特にダンパーを細かく調整しまして。

このワールドウォークのサスペンションはフルアジャスタブルではないですが

性能的にも調整範囲的にも、プライベートで弄るには丁度良い設定で

実際フルアジャのサスとなると調整箇所が多すぎて困っちゃったり

調整幅が細かすぎてワケわからなくなってしまったりしがちですが

万人向け+αな調整を行うのにこのサスは丁度良い塩梅なんです。

因みにフロントサスがノーマルの車両にもマッチング良好ですが

フロントにも手を入れてあげると更に化けるのは間違いありません。

ちょっとタイヤが真ん中減り気味でプロファイルが変わっていますが

流して走って端の方まで不安なく使えるところを狙ってセットしてみました。

普段は使わないにしても、この辺のバンク角でタイヤが使えるというのは、

いざという時にアドバンテージになります。

走る走らないよりも、走れるか走れないかが大切って事です。

基本はオートバイですからね。


色々走り込んで調整していて気付いた事も。

違和感を覚えて確認したのはパンパンに張ったベルトで

改めて確認するとアクスルナットが随分奥まで締まっていて

割ピンも役目を果たしていない状態でした。


オーバートルクでの締め付けで分厚いワッシャーは変形して削れていますし

スイングアームは左右を締め上げられている状態になってしまっています。

ついでに言うとこの年式ではアクスルシャフトの向きは逆で

この向きは4速スポーツまでの設定だったりします。


変形したワッシャーは交換し、高年式用のピンで回りどめを施しまして。

これももっと新しくなるとEリングでの固定になりますね。

こういった、張り過ぎや締め上げ過ぎを解消するだけでも

かなり動きがスムーズになります。


ハンドル、シートの変更とサスペンションの設定、ブレーキの最適化と

進めてきた作業に見合った走りを手に入れる事ができまして

実際私もこんなスポーツが欲しいっす(´∀`)


外装はデッドストックの95ビッグタンクに、それと合わせたフェンダーのペイント

ストラットカバーの除去とウインカー、テールランプの変更

ケーブル類の整列などを整えまして


外観は古っぽく下半身マッチョに


当然、ワルさは絶対必要な要素という感じで

攻めても流しても楽しい乗り味。

パッと見はただのスポーツスター ですが

スポーツ好きが見ればワカるという風情に仕上げさせて頂きました。


作業内容、外装の設定など一通り「おまかせ」にて手を入れさせて頂きまして

このようなご依頼をいただける事に幸せを感じずにはいられません。

私はチョッパーであれ、このようなスタイルであれ、

姿形だけでなく「走る悦び」を得られるビルドアップを基本理念に置いております。

現在お乗りのバイクが手の内にある感が乏しかったり、一体感に欠ける等

走る面においても何かしらの回答ができるかと思いますので

お気軽にご相談頂けましたら幸いです(´∀`)

特にオリジナル状態のスポーツスター で

外観は気に入っているけどもうちょっと乗りやすくしたい場合などは

おススメのハンドル、サス、タイヤ等一定のパーツ組み合わせをご提案できます。

いろんなスタイルも作れますのでよろしくお願いいたします🎶

ではさらば!