みなさまごきげんよう( ´∀`)
本日は新聞屋さんのベンリィの修理です。
ベンリィと言えばホンダの小排気量車のシリーズ名ですが
いつの間にやらスクーターになっちゃってたんですね。
因みにある時期まではベンリィではなくベンリーでした。
しかしこの大柄なスクーター、よく見ると結構オシャレですね。
もとらっぽい雰囲気というかいじりようによっては
昨今のアウトドアブームに乗っかれるんじゃないかな。
してこちらの車両は配達業務で酷使されて43000km、発進がもたつくというか
かなり吹かしてから一呼吸置いてヨイショっと動く感じで
つまり駆動系が怪しいです。
スクーターの駆動系と言えばドライブベルトやウエイトローラーなんかが大きな消耗品です。
ウエイトローラーはさほど摩耗していなくて拍子抜けですね。
ベルトは劣化していますが、歯欠けなどは無くギリギリセーフ。
では発進がもたつくのは一体何処が原因なのかと言いますと
クラッチシューの摩滅です。
こうなると前述のような症状が発生するのですが
発進でもたつくというのは交差点での右折時など
対向車の速度を読んで走行する際に発進にタイムラグが大きく出るので
右直事故につながりやすく、非常に危険な不具合です。
エアフィルターはいつ交換されたのか不明なので交換ですね。
大体このようなビスカス式のエレメントは清掃不可で2万キロ目安の交換です。
偏摩耗しているタイヤも交換。
低速でのコーナリングが多いとタイヤが尖りやすく、
エア圧不良で偏摩耗を起こしやすいですね。
真ん中が平らになっているリアタイヤも交換です。
リアタイヤのプロファイルがこれだけ変わっているとフロントにも影響が出ます。
タイヤの摩耗については平らに減りはじめるとどんどん両サイドが使いにくくなるので
真っ直ぐしか走らない人や急加速の多い人はライフが短かくなります。
まぁフルバンクばっかりする人も両サイドばっかり減るのでライフ短かいんですが。
ちなみにいちばんライフが長くなるのが適度に熱を入れてモミモミしてあげつつ
オートバイらしくしっかり走らせてあげる事です( ´∀`)
余談が長くなり恐縮ですが消耗品はごっさり交換しまして。
クラッチのセンターナットが39mmなのがDIYの場合大変そうですね。
このナットは表裏があるので何気に注意が必要です。
ウエイトローラーにも向きがあるので気をつけて組みましょうってなところですね。
交換した部品たち。
そして作業終了後にかなり汚れていた各部をピカピカにしました( ´∀`)
新聞配達って過酷な仕事なんですが
少しでもバイクが綺麗なら少しは楽しくなるかなと。
オートバイにも人にもね、やっぱり労いって必要じゃないかなと。
世の中誰にも労ってもらえなかったり
目に見えにくい苦労を中々わかってもらえなかったり
そんな事が多いですが、こういう修理の機会が少しだけでも労いになれば
私もやり甲斐があるってもんです。
って結局自分の為かよww
っつーワケでさらば!
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