2020年3月23日月曜日

TW200(2JL)のCDI。



みなさまごきげんよう。


TW200です(´∀`)

スカチューンという言葉が生まれたあの頃からずいぶん経ちますが

相変わらず小気味好く走る良いバイクで個人的には大好きな車両です。

が、ストリートカスタムと言われるひとつのブームの中にあった車両で

改造されている個体が多いのもTWの特徴です。

まぁその当時の私はストリートとかボルトオンとかカスタムとかいう言葉を

とてつもなく毛嫌いしていたんですけどね。

そんな中モトショップ五郎さんが手掛けたTWは流石というか

走りの要素もあって良いシティコミューターに仕上げたもんだと思ったものでした。

で、改造というとまぁいろいろありますが

この辺の車両は配線がおかしく弄られちゃってる事も多く


こちらの車両も配線がグチャグチャになっているのを修理してほしいというご依頼。

で、この時ある程度配線を整理させて頂いたんですがご覧の通り

スッキリさせたいのか何なのか目的はわかりませんが

これを元に戻すのは膨大な時間がかかりますので


後日中古のハーネスに一式交換しまして。

ハーネス引き直しをご希望される方は結構おられるのですが

実際問題純正で複雑な電気系統を持っている場合

本当にイチから引き直すには結構なコストがかかるので、

出れば純正部品、あるならリプレイス品、あるいは中古良品に

そっくりそのまま交換されるのが費用の面を考えても現実的です。

シンプルな配線の旧いハーレーのチョッパーなんかは逆に

綺麗さっぱり引き直してしまうのが良いですけどね(´∀`)


ほかには破断したメーターケーブルの交換と

エアクリーナーもご要望がありブリーザー還元型に交換しまして。

今じゃ防水用のカバーとかブリーザー還元とか普通に色んなパーツがあるんですね。

因みにK&Nなんかと比べてこのキジマの製品は

ゴム製のジョイントに接続する部分も良く出来ていてしっかり取り付けできます。


さらに内部が腐蝕していて接触不良を起こしていたウインカーも交換しまして

こちらは費用をおさえるべく安いのを採用しましたが

こういった安物ウインカーはバルブもどこ製かわからない安物が使われていて

新品なのに点灯しないなんて事がしょっちゅうありますので

私は基本的に信頼のできる日本製のバルブに予め交換しています。


あとは完全暖気後にパイロットスクリューを調整して

タイヤのエア圧も調整して近所をブラッと試乗して完成、お渡しという感じで

因みにTWの指定エア圧は1人乗車で1.25、2人乗車で1.75と結構低圧です。

そして車両の引き取り時はトランポに積んでお持ち帰り頂いたのですが、、

後日エンジンが吹けないとご連絡を頂き

試乗時は確かに普通に乗れていた事もあって一体どうした事かと大いに凹みまして。

普段あまりググるタイプでは無いのですがインターネットで調べてみましたら


どうもTWの、2JL型はCDIが構造的にショボく

アイドリングはするもののアクセルを開けると回転が上がらず

アフターを連発して不調になる事例が非常に多い事を知りました。

ちょうど中古ハーネスを購入した際にCDIも付属していたので、

出張修理にてCDIを交換させて頂くと症状はスパッと改善しました。

とは言っても伺った当日は症状が出ていなかったのですが、

どうやら暖かい日は症状が軽くなったり出なかったりするようで

キャブ調整時も完全暖気してしっかり温まっていたのが仇になったようです。

と、いう言い訳はともかくオーナー様には大変ご迷惑をおかけしてしまい

反省しきりであります。

ともかく、これはTW乗りの間では定番トラブルのようですので

上記のような症状でお悩みの際はCDIが怪しいという事で

覚えておいて損は無いと大変勉強になった次第です。


そんなわけでごきげんよう!