2011年9月1日木曜日

屋根を切る

クルマの屋根をブッた切るというと、鬼クラやヨンサンマルあたりが非常に似合・・・・・・・・うというか想像してしまうんですが(違 

近年になっても頻繁に屋根をブッた切られ続けているのが、ジムニー・・・・・


これほど屋根を切られまくるクルマも少ないのではなかろうか?


これほどまでにコケるクルマはないでしょ!というくらいにコケるクルマですのでw 転倒を切欠にまさしく屋根を切るということも多々あります。


あとは特有の幌願望・・・・JA22時代になって幌車はJA12のみで受注生産状態、よって中古相場は異常高騰・・・・型式JA22~およびJB32Wでは完全に幌車は無くなり、幌車欲しけりゃSJ30~JA11の幌ボディに載せ替え!とか、JA12とハイブリッドする!とかですから、手間とコストを考えれば屋根をチョン切るというのは至極当たり前の発想といえるでしょう(いえるか?)。幌車のラインナップがある型だと、素直に買い換えちゃう。これがイチバン手っ取り早いです。



さらにもう一つはハードコア野郎特有の、路外走行における絶対性能のアップも理由の一つに挙げられます。クソ重いリアゲートにガラス3枚と鉄屋根が無くなるワケですから、挙動自体が激変します。重心より上の軽量化なワケですので、乗った瞬間にワカるレベルです。




んまぁ、そんなエエコト満載な「バンカット」ですので、踏ん切りがついたら意外と躊躇なく切れちゃうんですよ。


「バンカット」の手法はいくらかあります。

①ブッた切る!
競技車両とか山専用にはこれがベストだし、プロセスも楽しいです。恐らくベビーサンダーで屋根をブッた切ってると、’50sのRodder達はこんなキモチでModel-AやBの屋根をチョップしてたのかなぁ・・・・・なんつー楽しい妄想がフツフツと沸いてくるでしょうw 切る方向が違うけど(爆

窓枠の切り口の処理がヒジョーにヤヤコシイのと、幌を買わずに済むという点から前半の屋根を残すのが定番です。良い点は・・・・楽しくてプライスレス!


②ちっとは幌っぽくする
世の中便利なもので、「幌化キット」というのが存在します。切り口にFRPのカバーをリベットや接着剤を駆使して被せて幌も付けられる仕様。リアゲートつけて幌買って、なんちゃかんちゃしてザッと30マン、全塗込み40~50マン(部品代別)コースってトコでしょう(事実)。


これらの方法は屋根切られまくりのジムニー界では定番化しつつあって、屋根切り人口の多さを物語っていますw


こういった定番を否定する気は毛頭ないですが(否定しても意味ナイし、それぞれが楽しむスタイルですから)、最大のデメリットは「カット感」が拭えないってコトでしょう。



まぁジムニーですから・・・・・・で済む人もおれば、このデメリットが気になって仕方ない人も確実におるワケでして。多分にごく少数だと思いますがw 


例えば普段も普通に乗って、林道とか軽い路外もこなしたい。んでもって、屋根切り丸出しはチョット・・・・・・・。

とか

屋根切りでモノホンの幌車と信号で並んだら泣いてまう・・・・・・。

とか

買い替えとか積み替えでなく、愛着のあるフレームやボディは譲れない!

とか。


極論でいえばボディパネルを全部バラして、フロア以外のパネルを幌用に交換すれば良いワケですが・・・・これはあまりにも非現実的すぎるでしょう。


と、いうことでRJではカット感の無い「バンカット」・・・でなく「幌車化」を承っております。







幌用の外装部品やショートパーツは全て新品を使用し、サイドパネルのインナーは強化版を製作(通常版もあり)、サイドパネル折り込み部分から後端のR部分に至るまで、板金にてパテ無し整形。後端の切り口はきちんとBOX構造です。



決め手になるAピラーとサイドレールの接合部分も板金工作にて違和感なく接続。構造上やや隙間が出来ますが、洗車機にでも入れない限りは激しい雨漏りはありません(というか純正幌車でも意外と漏るんでsがw)。


Aピラーの切り口は雨樋が「カット感をバリバリ演出」してしまいますが、ここもスムーズにシェイプ。FRPの屋根(羽根ついたヤツ)を被せて誤魔化したりしませんw

幌化したのに胸張って幌を外せないなんて悲しいじゃないですか・・・・・・・。





最大のメリットでありデメリットは フツーすぎて屋根を切ってるのに中々気付いてもらえない(爆 







わかる人だけがわかればイイ・・・・・・・・・・・そんな世界です。